獣医師コラム

がんについて、思うこと②

【人の”がん”と犬の”がん”】

私は数年前、とても大切な友人をがんで亡くしました。
その当時、彼女の力になりたくて、何かできることはないかなと思って、一般書を読み漁ったんです。
末期がんからの生還本から始まり、その中で出てくるキーワードになるような治療法や民間療法、代替補完医療など、いったい何冊の本を読んだんでしょう。
Amazonで気になるワードの本は買い漁り、名古屋の大きな書店に行っては、一気に10冊以上気になるタイトルの本を買ってみたり。
年間100冊以上は読んだかな。税理士さんに書籍代の多さにびっくりされましたから。
今でも読むことは続けていて、でも、忙しすぎて読み切れていないので、読んでいないけど気になっている本が部屋の一角に山積みの状態です。
なので、巷で言われている代替医療系のキーワードは、だいたい聞いたことがあるので、目からウロコみたいな新しい情報に出会うことが少なくなってしまったくらい(苦笑)。
今の私の診療方針や【ちゃこーるぐれい】のお店のコンセプト、置いてある様々な機器・用品は、彼女の存在があってのことなんです。

で、思ったこと。

【がんって、絶対に克服できる病気だ】

末期がんの生還本って、めっちゃ沢山出版されているんですよ。何十冊も読みましたもん。生還した方がみんな本を出しているわけではないし、これだけ克服しているなら、これは”奇跡”ではないぞ、と。

食事のみで克服した方。
なんらかの代替療法を組み合わせた方。
西洋医学の先端医療などを利用した方。などなど。
方法は1つじゃない。いろんなアプローチがある。

だからきっと、犬や猫のがんだって、克服できるはず、、、と思っているんです。

実際にうまくいくケースはあるんです。
抗がん剤を使うことなく、私が考える理論のもとに、いくつかの代替療法を組み合わせていくことで、欠けているパズルのピースがうまくはまるというか、本当に相性が良い治療ができると、悪性と診断された腫瘍の進行が完全に止まったり、存在が確認できなくなったり。

でも、人のようには全然うまくいかない気がしています。
治療が上手くいったと思っていて飼い主さんと喜び合っていても、数か月後に再発してしまう。

それはなぜか。

その1つとして、ペットの場合、発見してからの経過が早すぎる。

人の場合、末期がんと診断されても、みんなが1週間後や1か月後に亡くなるわけではない。
人医療のお医者様で統合医療を行っている先生のセミナーを聞いたこともありますが、【1つの方法を2,3か月やってみて、反応が悪ければ次の方法を選択して・・】みたいな具合で説明されていました。

犬や猫の場合は違う。

腫瘍ができてからの進行が速い(タイプにもよりますが)。
小康状態を保っていた腫瘍が動き始めると、あっという間に大きくなってしまったり、悪性腫瘍のタイプによっては、診断がでて数日で亡くなってしまうケースもあります。
ペットは人の4-5倍の速度で歳を重ねていく。
なので、1カ月が4,5か月くらいってことになります。
なので、タチの悪い悪性腫瘍だと、ほんとに経過がとてつもなく早いので、なんらか対策を考えいてるうちに、それこそ、時間が空いたタイミングで動物病院に行こうかな、なんて思っているうちにどんどん病状が進んでしまう。
なので、1つの治療を試してみて、反応が悪ければ別の対策を・・・なんて悠長なことは考えていられない。1発勝負みたいな感じ。
そして、がんって人と一緒で基本的にはかなり進行しないと痛くないし不快でもない。
なので自覚症状を訴えることがないので(なんか最近だるい)とか、(最近ちょっと痩せてきた)とか、(ごはんがあまりおいしく感じなくなってきた)とか、微妙な変化に気づけず、明らかに食欲が落ちたとか、痩せたとか、手に触れるしこりを見つけたとか、そういったことがないと飼い主は気づけないので、気づいたときには結構進行していることが多いと思うんです。

だから、日頃から【病気のリスクを下げる生活】って、人と同じくらい、もしくは人以上に大切じゃないかな、って思っているんです。
私が【ちゃこーるぐれい】で取り入れている機器やサプリメントは、その多くが、がんのリスクを下げるために必要じゃないかな、という発想で置いてあります。
がんや免疫に良いと言われているサプリメントだけではなく、一般的には違う目的で使われるサプリメントも、ケア機器として利用できる酸素ルームや、水素ケアだって、エイジングケアや疲労回復だけではないんですよね。広い視点で見れば、ガンのリスク軽減に役立っているはず。
実際に、水素吸入でガンを克服した知人がいますし、酸素ルームを定期的に利用していることで、がんが小康状態で落ち着いている人を知っています。
がんって、本当に様々な物事の組み合わせで体内で起こっている現象だと思うので、治療法も【これだけでいい】というものはないし、なので、予防策も【これだけしていればいい】はないと思います。
様々な物事の組み合わせで起こっていることなのだとすれば、そのリスクを下げるために何か1つでも2つでもいいから、日々の健康のために意識して何らかのケアを取り入れてほしいなーと思っています。
がんだけでなく、毎日が健康で暮らせるために必ず役立ちますからね。


褥瘡の治し方


自然治癒力ってあるじゃないですか。
これって自身の身に降りかかった病を自身の力で治す力のこと。

わかりやすいのが【怪我をした】とき。
例えば転んで自分の膝をすりむいてしまったとき。
出血してもハンカチやティッシュで押さえていれば止まるし、汚れていれば洗って、そのまま放置しておけば、かさぶたができて気がついたら治っている。
これは、かさぶたの下で、傷ついた部分が新しい細胞を分裂・増殖させることで元どおりに修復していることですよね、当たり前ですが。
例えばこういう時に毎日消毒していると、治りが遅くなります。
消毒液って、細菌を殺菌するもの。
細菌だけではなく新しく作ろうとしている細胞の活動を阻害してしまうので、いじればいじるほど治りが遅くなります。治りかけのかさぶたを無理にはがすと治りが遅くなる・・・あの感じ。
だから、明らかに化膿を伴う可能性があるような外傷でなければ、清潔に保って、何かで覆っておけば(傷が浅ければそのまま放置でも)土台が健康な生き物なら勝手に治るんです。
よく、怪我した時に【抗生剤】の内服や外用を処方される場合があると思うのですが【抗生剤】って、【細菌を死滅させるもの】です。
【細菌を死滅させること】と、【傷を修復すること】って全然別物で、普通に考えればそうだよね!って思うのに、これがお医者さんでもわかっていないと思う。

私の母は、すねを怪我して病院へ行き、毎日消毒やらガーゼ交換を指示され、いうとおりにやっていても一向に治らずで。
娘の私が『もともと浮腫んでいる足なので巡りが悪いんだし、毎日いりじりすぎだから、ちょっと放っておけば』と言っても、私は医者じゃないから聞いてくれない(苦笑)。
挙句の果てに、【糖尿の兆しがあるんじゃないか】とか、【血流が悪いんじゃないか】とか、【静脈瘤があるんじゃないか】とか、いろいろ検査を重ねられ、特に悪いところがなく、なんとなーーく気づいたら治っていた、、、ということがありました。その間に行った検査代、保険とはいえもったいないよなーって思います。

お年寄りのワンコのトラブルと言えば、褥瘡。
老衰の流れで筋肉が落ちて痩せ衰え、寝たきり、もしくは寝たきりに近い状態になったときに、腰の出っ張っている骨の部分や、肩甲骨の出っ張った部分が地面に当たって皮膚が壊死してお肉や骨が露出してしまう状態です。
私は往診なので、褥瘡でかかりつけ医に行ったけど、継続での通院が負担になるのでと言う理由でお伺いすることがあります。
そういうとき、結構、抗生剤の軟膏を塗っている、イソジンで消毒している、というケースが多いです。
そんなことしても治りません・・・とは断言しないけど、治りがとても遅くなります。
正直、獣医師によっては、【褥瘡】=【もう治らないもの】と思ってるケースも多いのでは、と思います。少なくとも私は、勤務医時代、褥瘡の患者さんを診察すると意識の半分くらいはそう思っていましたから。
だから軟膏だして終わりにしちゃう。

今は違います、褥瘡は治ります。

まずは傷口を清潔にします。
患部に毛が被るようなら毛刈りをします。毛がクッションになるのでは、、、と言う人もいますが、褥瘡は漿液が沢山でるので、その液が毛に付着したままだと汚染されますから、細胞の修復を妨げます。
体液が患部の周りの皮膚に付着したままだと、健康な皮膚の部分も荒れてきますから、毎日清潔に保つことが必要、優しくぬるま湯で洗ってください。
お風呂場などで洗うのが大変な場合は、霧吹きにぬるま湯をいれて、べちゃべちゃになるくらい、濡らしてもらい、タオルで拭く・・を2度3度繰り返せば、”洗う”に近い形になります。
ウェットティッシュはNGですよ。意味がないです。
自分の患者さんにはよく話すのですが、【体液って、おしっこと同じと思ってください。犬のおしっこが手に付いたとき、ウェットティッシュで拭いておしまいにしますか?】。
絶対しないですよね、洗面所に洗いに行きますよね。なぜかって、拭いただけでは落ちないから・・・そういうことです。

寝床はフカフカの低反発クッションよりも、高反発のマットがいいです。
高反発マットは、人用製品だと、浅田真央さんがCMに出ていた”エアウィーヴ”のイメージ。
体圧分散といって、通常、硬い布団や低反発マットだと、でっぱりの部分に圧が集中してしまうのですが、高反発マットは体圧分散といって、出っ張ったところ以外の全体に圧が分散されるので、患部に血流が巡りやすくなる。栄養は血流によって、患部に運ばれますので、血がちゃんと巡ることは、傷を治すためには必須要素です。
コイル状になっていて、通気もいいので、蒸れる心配もなくなります。
店舗で扱っているのは、【アンベルソ】というメーカーと、【ユニ・チャーム】の獣医師専売品の高反発マットです。
ワンコの下に敷いてあるものは超重要!!です。まずはこれを改善しないと、治るものお治りません。

そして私が褥瘡に塗っているのは、『抗生剤の軟膏』ではなく、【オゾン化オイル】と、【キチンを材料にしたリキッド】です。
オゾン化オイルは、オリーブオイルをオゾンで反応させたもの。
これは、天然の抗菌作用・消炎作用を持ちながらも傷の修復力をUPさせてくれる優れもの。基剤がオリーブオイルなので舐めても安心でどこにでも使えます。
【キチン】とは、カニなどの甲殻類の殻に含まれている成分。
もともと保湿効果があったり傷の修復力を高める作用は医学的に認められているので、キチンを含んだガーゼなどは深い傷にあてるガーゼとして医療品になっているほど。
私は【マリンナノファイバー】という製品を使っているのですが、オゾン化オイルだけでは治りが遅いケーズに併用すると修復スピードがあがるので、好んで併用するようになりました。
あとは、傷口にくっつかないガーゼを覆って、適度な保湿と余分な体液の吸着をしておくこと。

これで、かなり良くなります。
私、褥瘡の患者さんを診たときは、本気でできるだけ早期で治すつもりで治療に当たっています。骨が出てしまっている場合は時間はかかりますが、諦めずにケアしていくと結構な確率でちゃんと皮膚が被るようになります。

上記でご紹介している製品は、全てネット通販ができない商品なのですが、医薬品ではないため、店舗で扱っています。
知多半島エリアでしたら往診で伺えますし、ちゃこーるぐれい店舗に来ていただくか、問い合わせしてもらえれば、スタッフはよくわかっているので、対応してくれると思います。

ただ、褥瘡を治すのに大切な条件。それは食欲です。
傷を治すのは自分自身の力=自然治癒力ですから、傷を治すための材料=栄養が入って来ないと、治りは遅くなります。
若い頃と同じようにとはいいませんが、それなりに栄養摂取ができるような工夫はしないといけません。ワンコが好んで食べれてくれるものを探すとか、こまめに給餌をしてあげるとか。
栄養バランスを考えすぎると、かえって必要なエネルギーを確保できないケースがありますので、適度に妥協してくださいネ。



ガンについて、思うこと

先日、タイトルが気になって買った本。



【病院嫌い】【医者嫌い】【薬嫌い】の私にとって、とても興味をそそられるタイトル(笑。

この特集も面白かったのですが、気になったのがこちらの投稿記事。

実は私の獣医人生をかけてのテーマ(大げさ?)は【がん】。
この病を、抗がん剤などの強い薬を使わずに克服できないのか。
いやいや、ガンになってそれを克服するのではなく、そもそもガンが発症しないよう、発症のリスクを下げる方法はないのか。
実はそんな思いが募って、この【ちゃこーるぐれい】が今、ここに存在しています。
(この思いを書くと終わらなくなるので、これはまた別の機会にでも)。

で、この【ガンの正体と5つの克服法】が、ペットに当てはめたときに、何ができるのかな、ということを書こうと思います。
(記事が気になるかたは、本をお買い求めくださいませ)
あくまで、がんになったので行うという意識ではなく、ガンのリスクを下げるための【セルフケア】が大切なんですよ(^-^)

①毎日、8時間の良質な睡眠をとる。
”6時間以下だと罹患リスクが1.6倍”
睡眠不足とガンとの関係には多くの研究報告があるのだそう。

睡眠中に成長ホルモンが分泌され、ダメージを受けた細胞の修復をしたり、免疫細胞が適切に働いて体内で発生したガン細胞をやっつけてくれます。
犬はもともと人ほど深い睡眠をとる生き物ではないのですが、いわゆる【良質の睡眠】をとることは、とても大事だと思っています。
良質の睡眠をとるのに大切なのは【リラックス】できること、【穏やかな】気持ちで過ごせること。
自律神経の副交感神経(リラックスする作用)がしっかり働いている状態がよいのです。身体がゆるまないと休めないんです。
例えば、どこかが痛いとか、お腹を壊したとか、風邪ひいたとか体調を壊して休んでいるとき、一日中寝ているように見えますが、実はそれは【横たわっているだけ】【寝込んでいる】ってこと、ありませんか?
ご自身が、高熱で辛い思いをしている時、どこか痛くてベッドから起き上がれないとき、目をつぶって意識がぼんやりしていても、気持ちよく寝ているわけではなく、うなされているだけですよね。
こういう時は、交感神経(緊張・興奮・不安なときに作用)が働いているので、質の良い睡眠がとれません。
なので、私は治療でよくおこなっている【オゾン療法】は、施術後にリラックス効果が得られるので、体調の悪い子ほど、その日はぐっすり寝てしまいます。で、ぐっすり寝てくれることで身体が休まりますから、目が覚めた時に楽になっている子が多いです。
例えば当店のケア機器【軽度高気圧酸素ルーム】【筋膜リリース】【びわ温灸】【水素灸】【水素吸入】【磁気治療器】【ホルミシスマット】。これらは作用目的は違うものの、共通して言えるのが『リラックス効果』。
酸素ルームでぐっすり寝てしまうワンコ。
水素吸入でも寝てしまうワンコ。
びわ温灸で気持ちよくてウットリしてしまうワンコ。
なので、正直なところ、どれがベストというよりも、『取り組みやすいものを継続的に』行うことがベストだと思っています。

②朝起きたら、30分~1時間散歩をする
”がん細胞は『酸素』と『熱』が嫌い”
なので、有酸素運動を取り入れて細胞内に酸素を取り入れ、代謝をあげて体温を上げましょう、ということのよう。

ワンコは散歩好きな場合が多いですからね。毎日しっかりお散歩に行っていただくのは人もワンコも一石二鳥です。
ケア機器でいうと、当店のシンボルとなっている【軽度高気圧酸素ルーム】。
まさに、体内の酸素量を増やします。単純に酸素を吸入することではないんですよ、気圧を上げることが重要なんです。

③HSP入浴法で身体をしっかり温める
”がん細胞は42.5度以上で死滅”

犬や猫はそんな熱い湯船に入りませんからね。
なので、ペットの場合【身体を温める】ことと同時に【身体を冷やさないようにする】という考え方が必要なのかな、と。
外から温めるの代表格は【びわ温灸】。遠赤外線効果で芯まで温まります。
使用前に足先が冷えているワンコ、背中や体幹を温めると終了時には末端もポカポカですよね。で、ポカポカするとリラックスして眠くなるので良質の睡眠がとれる。
これって素晴らしいですよね。
うちから温めるのであれば、【酸素ルーム】でも【水素ケア】関係も毛細血管が広がって血流が良くなるのであたたかくなりますし、

【メディセル筋膜リリース】は筋膜をはがしてリンパ液などの流れをよくすることで、結果的に血流もよくなりますから、これも身体あたため効果が抜群です。

【STEP-EQT】は、もともとは体幹を安定させることを目的としたネックバンドですが、これをつけるだけで、血流が良くなるようで、冷え性の女性が人用のリストバンドをつけると体や顔がポカポカしてくるそうですから、ペットにも同様の効果が期待できます。

④『まごわやさしいヨ』の食事を摂る。
ま【豆】、ご【ごま】、わ【わかめ】、や【野菜】、さ【魚】、し【しいたけ】、い【イモ】、ヨ【ヨーグルト】だそう。

自分に合った食事というものは、個性があると思うので、私個人的にはペットにおいては、全ては上記のような日本食スタイルがベストとも思っていないのですが、単一な食材を摂るのではなく、さまざまな食材を摂取することが必要だと思います。
なので、市販フードを利用しているなら【ローテーション食】、時々人の食べているものをトッピングするとか、手作り食を取り入れてもいいかも、です。
もちろん、食べ物の素材の【質】も重要。【添加物】や【化学合成物】ができるだけ入っていないものを選ぶことも、素材の内容以上部に重要です。

⑤1笑いで3000個のがん細胞を消滅
”笑う「治療」は科学的に正しい”
笑うと免疫活性が上がるという話はよく聞きますよね。

犬や猫が『ワッハッハ~』と笑うことはないですが、これはもちろん、【飼い主さんの愛情をたっぷりと与えてあげること】これに尽きます。
いっぱい、いっぱい可愛がってあげること。
ワンコやニャンコが喜んでくれることをたくさんしてあげること。

そのためには、飼い主さん自身も毎日ストレスを溜め過ぎずに笑顔で過ごすこと。
人間は生活していると楽しいことばかりはないですからね。落ち込んだり腹がたったり、そんな日もあると思いますが、そういったマイナスの空気、ペットは感じ取ってしまいますから。飼い主さんが悲しい顔をしていれば、ペットも心配して一緒に悲しくなるし、飼い主さんが楽しい顔をしていれば、ペットはきっと、それだけで嬉しいものだと思います。
ペットと飼い主さんは一心同体なんですよ、ほんとに。
これを確認?しようと思うと【メタトロン】をペットと飼い主さん、一緒にやると面白いです。いろんなことが気づかされます。
月に何度か行われている獣医師のカウンセリングの時間で行えますのでチェックしてくださいね。

この手の話は書きだすと止まらなくなるので、今日はこの辺で。


高齢犬の便秘と”オリゴ糖”

往診獣医の私は、シニア犬とのご縁が多くなります。

その時のお悩みの一つ。
【便通が悪い】

便秘の原因っていろいろあるんですが、高齢犬の便秘の主な理由は
・腸の働きが悪くなる
・便を押し出す筋力が衰える
・食べ物を選り好みするようになり、食物繊維の摂取量が減る

活動的なシニアさんなら大丈夫なのですが、1日中寝ていたり、寝たきりに近い介護の状態になると、筋力が落ちて、踏ん張りきれないんですよね。
寝たきりになるとなおさら。寝たまま力んで排便って、実はとても難易度の高いことなんです。

そうすると、毎日排便しない、とか、出てくるうんちがカチカチのコロコロ便だったりとか。肛門出口に引っかかったようになって、なかなか出てこないとか。

お腹を温めたり、マッサージしたりすると出る場合もありますが、それでも出しにくい場合、簡単に試せるものがあります。

【オリゴ糖】

スーパーのお砂糖コーナーに売っている、あのオリゴ糖です。
リキッドタイプのものが使いやすいと思うのですが、普段食べているフードに、ちょっと一振り、混ぜてみてください。
そのくらいが適量かは、個人差があるので、心配でしたら少量からお試しを。

当たりがいい子だと、すぐにお通じがスムーズになります。

オリゴ糖は人や犬猫では消化できない糖分のため、そのまま大腸まで運ばれます。
そして大腸にいる腸内細菌のエサになるので、腸内環境が整います。
それにプラスして、浸透圧といって、腸管に水分を引きこむ作用も発揮してくれるので、便の水分が吸い取られず、便がカチカチになりにくくなるので、スムーズに排便できるようになります。

【食物繊維】
食べてくれれば、フードに食物繊維の多い、サツマイモなどのトッピング。
これも食物繊維の効果で腸の蠕動が促されるのと、便の保水力が高まるので、便がカチカチになりにくく、便通が良くなります。

あと、肛門の出口で出そうで出ない・・・って困っている場合は、肛門の両側を軽く指で押して、力んだ力が逃げないよう、サポートしてあげると卵が産まれるみたいに?コロンと便が出るようになります。

当店のオンラインショップに【NKDシロップ】という”ニゲロオリゴ糖”という製品があります。(現在取り扱いはございません。)

便通だけ考えれば、スーパーで売っている普通のオリゴ糖で良い気がしていますが、【ニゲロオリゴ糖】は通常のオリゴ糖と違って、免疫強化作用が認められているそうで、アレルギー体質が皮膚の痒みがあるワンコで、継続的に使用することで、痒みが軽減される場合があるのだとか。
免疫を調整してれるので、皮膚のトラブルだけでなく、日頃の健康維持にもいいですよね。
腸内環境を整えるって、消化管にとっても、全身の健康のためにも、とても大切です。

”プラセンタ”と”眼”の関係

【プラセンタ】は、胎盤からの抽出物質。

胎盤はお母さんと胎児を結ぶ大切な臓器ですが、お母さんからの栄養分を胎仔に運ぶパイプの役割を果たしているだけではなく、胎盤そのものに、【各種細胞の成長紳因子】であったり、【ホルモン用物質】を送って、胎児の成長をサポートしています。

なので、人においてもプラセンタのサプリメント飲んだり、プラセンタ配合の美容液をつけたりすると、お肌に張りが出たり、艶が出たりと、女性のエイジングケアに使われていますよね。

線維芽細胞増殖因子(皮膚や細胞の成長を助ける)
肝細胞増殖因子(肝臓の再生を助ける)
神経細胞増殖因子(神経の再生を助ける)
ほか、さまざまな細胞の成長因子と呼ばれるものが発見されているので、肝臓のトラブル時に使ったり、皮膚のトラブル時の体質改善のサポートになったりします。

その中で
【上皮細胞増殖因子】と言うものがあります。

これは【皮膚】【肺】【角膜】【気管上皮細胞】の増殖を助けるもの。

今回、注目すべきは【角膜】です。
どうやらプラセンタを摂取することで、角膜表面のトラブルを修復するサポートに役立つ場合があるのだとか。

慢性角膜炎で、目の表面の光沢がなくなっているケース
ドライアイで、同じ様に目の潤いがなくなり、表面の光沢がなくなっているケース。
シーズーやパグなど、目のトラブルが多い犬種など。

通常販売しているカプセルタイプではなく、店頭販売のリキッドタイプのほうが、効果がわかりやすいようなので、ちょっと気になるな~、という場合はお問い合わせくださいネ。

プラセンタは、シニア期の筋力アップのサポートもしてくれますし、疲労回復にも役立ちます。
皮膚トラブル時の肌のゴワゴワ感の改善や、被毛の質が良くなるとか。

個体差があるので全ての子に同じようなことが起こるわけではないですが、エイジングサプリとしては、全身に作用しますので、とても優秀だと思います。

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