獣医師コラム

ネット情報の良し悪し

『ネットで調べると〇〇ということがいいと書いてあったんです』
これ、日常であるあるのお話。

①初めて犬を飼った飼い主さん。
ブラッシングが必要と言われたから、やってみたけど嫌がる。
でも、ネットで調べたら”毎日やらないと皮膚病になるから”と、格闘になっている。
”おやつを使って・・・”って書かれているけど、うまくいかない。

②健康診断で腎臓の数値がほんのわずか基準値から外れていた。
本人はいたって元気いっぱい。
気になって調べ始めたら、慢性腎不全の末期で闘病&介護しているSNSを見つけてしまい、怖くなってしまった。。

③頻尿が出て、他院を受診。
尿検査でストルバイト結晶が出た。
ネットで調べると、処方食はイイコトが書かれていないので、あげたくない。少しでも与えて腎不全にでもなったらと心配。薬も害があると思うと飲ませたくない。
ネットで調べれば知ればるほど、何をしていいのかわからなくなる。

①ブラッシングの子犬さんは、かなりビビリなワンコ。
嫌なことをするとトラウマになりそうなタイプ。
実際に、無理すると暴れて噛んでくるという。
それだったら、今は家でブラッシングなんてしないほうがいい。
初めて犬を飼う飼い主さんは力加減がわからないので、どうしても押さえつけてしまう。
しばらくはトリマーさんにお任せしましょう。
気が小さい子はブラシを見ただけで逃げて行くし、下手したら飼い主さんが嫌われます。


嫌なことをして噛みつく⇒飼い主がひるんで手を放す。
【嫌なことをされたときに、噛めば止めてくれる】を覚えると、ワンコにとって不都合なことをしようとすると、すぐに噛もうとするワンコになります。
特に気が小さいビビリタイプの犬は、【嫌がる手前でやめる】が鉄則。
日常的に行いたいことならなおさら。
左手にブラシを持って、右手でご褒美をあたえる、もしくは褒める。
ブラシの背を身体に1回当てて、ご褒美。
ブラシの背を身体に10回当てて、ご褒美。
ブラシの歯を身体に1回当てて、ご褒美。
ブラシの歯を身体に3回当てて、ご褒美。。。。
みたいな。習慣づけしたいことは無理は禁物。
小さい時は多少無理しても力技で抑え込めても、小型犬だって、成犬になって威嚇で噛まれてたら手に穴が開きます。

②血液検査の基準値はあくまでも基準値。
程度にもよるけど、基準値に収めることが健康なのではなく、本人が元気で健やかに過ごせることが健康なのです。
こういうのをネットで検索すると、どんどんネガティブワードばかり調べてしまい、最悪の事態までいってしまうのは、人の病気でも、ほんとにアルアルだと思う。
ドツボにハマる前にかかりつけの先生に聞きなおすとか、かかりつけ医で納得いかないならセカンドオピニオンを使いましょう。それこそ私に問い合わせてください、って思います。かかりつけ医はいるけど、私と仲の良い飼い主さんだったのでご相談いただき、心配を解消して差し上げられました。

③私も治療食はほとんど使わなくなったし、できることなら薬物もつかわないにこしたことはない。
でも、治療食も薬物も、言ってみれば【必要悪】というか、必要な場面では使えばいい。無意味にだらだら使い続けるのがいけないのだと思う。
飼い主がワンコの健康のことを考えて、余計なものを与えたくない気持ちは、私も飼い主だから、とってもよくわかる。
でも、実際に目の前で自分の愛犬が困っている。その【困っている】状況を1日でも早く解消してあげることが、一番大切なのではないかと。
飼い主がもやもや悩んでいる、その数日の間、愛犬は症状が改善されないまま、何もされずに困っているのです。
ストレス状態を長く続けるのが一番良くないです。
治療食も1カ月程度食べたところで腎不全になることはない。
抗生剤だって、必要なときはちゃんと使って、さっさと治してあげないと、膀胱炎が慢性化すると、とてもややこしくなって、一生治らなくなることもある。
急性期の治療をして、その間に、治療食や薬物に頼らずに再発を防ぐにはどうしたらいいのか考えていけばいいと思います。
その部分については、ネット情報を調べる余裕があるから、納得いく方法を見つければいいし、私もプラスαの対策などの相談には乗れます。

自分も気を付けていることですが、ネット情報って、どうしても、【自分が気になるワード】から調べ始めると、自分にとって都合の良い情報(自分が求めている答え)ばかり集め始めてしまい、SNSに飛んで、同じ様な考えの人を沢山見つけて安心してしまうというか。。。もしくは心配事ばかり深掘りしてドツボにハマるか。。。
検索キーワードを変えて、角度の違うサイトから様々な情報を収集するとか、煮詰まったら、いったんリセットしたほうがいいと思います。

ちゃこーるぐれいスタッフは、とっても聞き上手です(^-^)
彼女たちでわからない相談事は、その場に私がいなくても、スタッフから相談が来て、私からスタッフに返答して、スタッフからお客様にご返答できますので、お気軽にご相談くださいね。

ペットのデトックス対策とは

【デトックス対策】、気なるワードの方も多いはず。
デトックスとは、【解毒】とか【排毒】といって、体内に取り込んだ余計な毒素を体外に排泄させること。

【デトックスのための食材】とか【デトックスサプリ】とか、っていうと、なんとなく身体によいイメージはあるものの、意外とわかっているような、わかっていないような。。。

【解毒】の【毒】というのは、、、
外から取り込む【毒】は、”添加物”、”農薬”、”重金属ミネラル”、”排気ガス””人工化合物”などなど。
内から発生する【毒】は、”新陳代謝で発生した老廃物”。

そして、外から入り込んでしまった、体内で発生した【毒】の排泄経路は
人の場合、【便】【尿】【汗】、女性はそれに加えて生理の【経血】。
ペットの場合、【便】と【尿】。汗はかけませんからね。

この【ペットは汗をかけない】といのが、健康を考える上で、人と違う大きな点の一つだと勝手に思っています。
体内に取り込んだ水銀・カドミウムなどの、いわゆる重金属ミネラルというものは、ひとたび体内に入り込むと排泄させるのが難しく、それが蓄積されてしまうと言われています。その昔、学校でならった【水俣病】とか【イタイイタイ病】というのは、公害による重金属ミネラルの摂取により、中毒を起こして問題になってものですよね。
そして、重金属ミネラルを排泄させる手段は、基本的には【汗】のみ、なのだそう。
汗をかくと、重金属ミネラルだけでなく、様々な有害な物質が排出できるようです。
なので、人の場合は運動していい汗かいたり、サウナに入ったり、ホットヨガで沢山汗をかくことが身体によいと言われますよね。
添加物や農薬、人工化合物はそのほとんどが石油を原料にしていると言われています。その化合物は脂溶性といって油との相性がいいため、体内の脂肪や細胞に取り込まれてしまうとも言われます。なので、肥満を予防して、適度な運動をすることで、新陳代謝を活発にすることも、デトックス対策になります。そして、おもに汗や尿から排泄されるものだと思われます。

重金属ミネラルの排泄が【汗】のみ、、、っていうことは、汗がかけない犬や猫、こういった小動物が体内に取り込んだ有害物質は、どうやって排泄させるの???

さて、私にもわかりません。。。。

なので、ペットにおける最大のデトックス対策は
余計なものは体内に入れないこと】
だと思っています。

私がフードやおやつにできるだけ余計なものが入っていないものを選んで欲しいなというのはそういうことから。
ドッグフードは、総合栄養食にするために、どうしても添加物を使わないと成立しない。でもおやつなら、安心・安全なものも探せますよね。
私の往診の患者さんや、お店に遊びに来てくれる飼い主さんには、【フードやおやつは表のパッケージに惑わされずに必ず裏の”原材料”を見てね】と伝えます。
それだけで、買い物の仕方が変わります。

病気で飲んでいるお薬も、もとをたどれば石油製品。
効果効能以外の部分は体内にとっては【ゴミ】でしかないので、できるだけお薬に頼らない生活を送ってほしいなーと思うのは、そういう部分もあります。

そして、私がもっともっと気にしてもらいたいな、というのは、皮膚に接触するものとか、呼吸によって取り込まれるモノ。

ペットの衣類や敷物を洗っている洗剤や柔軟剤、抗菌成分が持続したり、芳香成分が持続したりするもの、使用していませんか?長時間作用型の消臭・抗菌・芳香成分は衣類の繊維にマイクロビーズが絡んでいます。それが皮膚や被毛に長時間接触していることになります。皮膚からは経皮吸収といって、目に見えないけれど、接触しているものを吸収する力が備わっています。
室内のペット臭対策に、ホームセンターで売っている、人工の室内芳香剤を使っていたり、消臭スプレーを使っていたりしていませんか?
私、鼻の感度は良いほうではないのですが、往診でお伺いすると、玄関の芳香剤のニオイで鼻がツンとすることがあります。
例えば、寝たきりで介護しているワンコさんで、ペットシーツが芳香剤のタイプのものだと、とても気になってしまいます。
嗅覚は脳に直結している感覚なので、人よりも嗅覚の優れているペットは脳神経に影響が大きいんじゃないかな、って思っています。
ペットに影響があるかもしれないものは、当然、長期的な目で見れば人にも影響があるかもしれません。
【ちゃこーるぐれい】店舗には、天然成分でできている消臭剤や、衣類の洗剤がいろいろ置いてあります。なかなかココに目が停まる人は少ないのですが、もっともっと見てほしいなーって思っています。

自然派の洗剤(スピカココ・マグちゃん)
https://www.charcoal-shop.jp/product-list/74

天然成分の消臭剤(ナノウェル・スーパー脱臭)
https://www.charcoal-shop.jp/product-list/73

フィトンチッドで消臭&リラックス
https://www.charcoal-shop.jp/product/528

がんについて、思うこと②

【人の”がん”と犬の”がん”】

私は数年前、とても大切な友人をがんで亡くしました。
その当時、彼女の力になりたくて、何かできることはないかなと思って、一般書を読み漁ったんです。
末期がんからの生還本から始まり、その中で出てくるキーワードになるような治療法や民間療法、代替補完医療など、いったい何冊の本を読んだんでしょう。
Amazonで気になるワードの本は買い漁り、名古屋の大きな書店に行っては、一気に10冊以上気になるタイトルの本を買ってみたり。
年間100冊以上は読んだかな。税理士さんに書籍代の多さにびっくりされましたから。
今でも読むことは続けていて、でも、忙しすぎて読み切れていないので、読んでいないけど気になっている本が部屋の一角に山積みの状態です。
なので、巷で言われている代替医療系のキーワードは、だいたい聞いたことがあるので、目からウロコみたいな新しい情報に出会うことが少なくなってしまったくらい(苦笑)。
今の私の診療方針や【ちゃこーるぐれい】のお店のコンセプト、置いてある様々な機器・用品は、彼女の存在があってのことなんです。

で、思ったこと。

【がんって、絶対に克服できる病気だ】

末期がんの生還本って、めっちゃ沢山出版されているんですよ。何十冊も読みましたもん。生還した方がみんな本を出しているわけではないし、これだけ克服しているなら、これは”奇跡”ではないぞ、と。

食事のみで克服した方。
なんらかの代替療法を組み合わせた方。
西洋医学の先端医療などを利用した方。などなど。
方法は1つじゃない。いろんなアプローチがある。

だからきっと、犬や猫のがんだって、克服できるはず、、、と思っているんです。

実際にうまくいくケースはあるんです。
抗がん剤を使うことなく、私が考える理論のもとに、いくつかの代替療法を組み合わせていくことで、欠けているパズルのピースがうまくはまるというか、本当に相性が良い治療ができると、悪性と診断された腫瘍の進行が完全に止まったり、存在が確認できなくなったり。

でも、人のようには全然うまくいかない気がしています。
治療が上手くいったと思っていて飼い主さんと喜び合っていても、数か月後に再発してしまう。

それはなぜか。

その1つとして、ペットの場合、発見してからの経過が早すぎる。

人の場合、末期がんと診断されても、みんなが1週間後や1か月後に亡くなるわけではない。
人医療のお医者様で統合医療を行っている先生のセミナーを聞いたこともありますが、【1つの方法を2,3か月やってみて、反応が悪ければ次の方法を選択して・・】みたいな具合で説明されていました。

犬や猫の場合は違う。

腫瘍ができてからの進行が速い(タイプにもよりますが)。
小康状態を保っていた腫瘍が動き始めると、あっという間に大きくなってしまったり、悪性腫瘍のタイプによっては、診断がでて数日で亡くなってしまうケースもあります。
ペットは人の4-5倍の速度で歳を重ねていく。
なので、1カ月が4,5か月くらいってことになります。
なので、タチの悪い悪性腫瘍だと、ほんとに経過がとてつもなく早いので、なんらか対策を考えいてるうちに、それこそ、時間が空いたタイミングで動物病院に行こうかな、なんて思っているうちにどんどん病状が進んでしまう。
なので、1つの治療を試してみて、反応が悪ければ別の対策を・・・なんて悠長なことは考えていられない。1発勝負みたいな感じ。
そして、がんって人と一緒で基本的にはかなり進行しないと痛くないし不快でもない。
なので自覚症状を訴えることがないので(なんか最近だるい)とか、(最近ちょっと痩せてきた)とか、(ごはんがあまりおいしく感じなくなってきた)とか、微妙な変化に気づけず、明らかに食欲が落ちたとか、痩せたとか、手に触れるしこりを見つけたとか、そういったことがないと飼い主は気づけないので、気づいたときには結構進行していることが多いと思うんです。

だから、日頃から【病気のリスクを下げる生活】って、人と同じくらい、もしくは人以上に大切じゃないかな、って思っているんです。
私が【ちゃこーるぐれい】で取り入れている機器やサプリメントは、その多くが、がんのリスクを下げるために必要じゃないかな、という発想で置いてあります。
がんや免疫に良いと言われているサプリメントだけではなく、一般的には違う目的で使われるサプリメントも、ケア機器として利用できる酸素ルームや、水素ケアだって、エイジングケアや疲労回復だけではないんですよね。広い視点で見れば、ガンのリスク軽減に役立っているはず。
実際に、水素吸入でガンを克服した知人がいますし、酸素ルームを定期的に利用していることで、がんが小康状態で落ち着いている人を知っています。
がんって、本当に様々な物事の組み合わせで体内で起こっている現象だと思うので、治療法も【これだけでいい】というものはないし、なので、予防策も【これだけしていればいい】はないと思います。
様々な物事の組み合わせで起こっていることなのだとすれば、そのリスクを下げるために何か1つでも2つでもいいから、日々の健康のために意識して何らかのケアを取り入れてほしいなーと思っています。
がんだけでなく、毎日が健康で暮らせるために必ず役立ちますからね。


褥瘡の治し方


自然治癒力ってあるじゃないですか。
これって自身の身に降りかかった病を自身の力で治す力のこと。

わかりやすいのが【怪我をした】とき。
例えば転んで自分の膝をすりむいてしまったとき。
出血してもハンカチやティッシュで押さえていれば止まるし、汚れていれば洗って、そのまま放置しておけば、かさぶたができて気がついたら治っている。
これは、かさぶたの下で、傷ついた部分が新しい細胞を分裂・増殖させることで元どおりに修復していることですよね、当たり前ですが。
例えばこういう時に毎日消毒していると、治りが遅くなります。
消毒液って、細菌を殺菌するもの。
細菌だけではなく新しく作ろうとしている細胞の活動を阻害してしまうので、いじればいじるほど治りが遅くなります。治りかけのかさぶたを無理にはがすと治りが遅くなる・・・あの感じ。
だから、明らかに化膿を伴う可能性があるような外傷でなければ、清潔に保って、何かで覆っておけば(傷が浅ければそのまま放置でも)土台が健康な生き物なら勝手に治るんです。
よく、怪我した時に【抗生剤】の内服や外用を処方される場合があると思うのですが【抗生剤】って、【細菌を死滅させるもの】です。
【細菌を死滅させること】と、【傷を修復すること】って全然別物で、普通に考えればそうだよね!って思うのに、これがお医者さんでもわかっていないと思う。

私の母は、すねを怪我して病院へ行き、毎日消毒やらガーゼ交換を指示され、いうとおりにやっていても一向に治らずで。
娘の私が『もともと浮腫んでいる足なので巡りが悪いんだし、毎日いりじりすぎだから、ちょっと放っておけば』と言っても、私は医者じゃないから聞いてくれない(苦笑)。
挙句の果てに、【糖尿の兆しがあるんじゃないか】とか、【血流が悪いんじゃないか】とか、【静脈瘤があるんじゃないか】とか、いろいろ検査を重ねられ、特に悪いところがなく、なんとなーーく気づいたら治っていた、、、ということがありました。その間に行った検査代、保険とはいえもったいないよなーって思います。

お年寄りのワンコのトラブルと言えば、褥瘡。
老衰の流れで筋肉が落ちて痩せ衰え、寝たきり、もしくは寝たきりに近い状態になったときに、腰の出っ張っている骨の部分や、肩甲骨の出っ張った部分が地面に当たって皮膚が壊死してお肉や骨が露出してしまう状態です。
私は往診なので、褥瘡でかかりつけ医に行ったけど、継続での通院が負担になるのでと言う理由でお伺いすることがあります。
そういうとき、結構、抗生剤の軟膏を塗っている、イソジンで消毒している、というケースが多いです。
そんなことしても治りません・・・とは断言しないけど、治りがとても遅くなります。
正直、獣医師によっては、【褥瘡】=【もう治らないもの】と思ってるケースも多いのでは、と思います。少なくとも私は、勤務医時代、褥瘡の患者さんを診察すると意識の半分くらいはそう思っていましたから。
だから軟膏だして終わりにしちゃう。

今は違います、褥瘡は治ります。

まずは傷口を清潔にします。
患部に毛が被るようなら毛刈りをします。毛がクッションになるのでは、、、と言う人もいますが、褥瘡は漿液が沢山でるので、その液が毛に付着したままだと汚染されますから、細胞の修復を妨げます。
体液が患部の周りの皮膚に付着したままだと、健康な皮膚の部分も荒れてきますから、毎日清潔に保つことが必要、優しくぬるま湯で洗ってください。
お風呂場などで洗うのが大変な場合は、霧吹きにぬるま湯をいれて、べちゃべちゃになるくらい、濡らしてもらい、タオルで拭く・・を2度3度繰り返せば、”洗う”に近い形になります。
ウェットティッシュはNGですよ。意味がないです。
自分の患者さんにはよく話すのですが、【体液って、おしっこと同じと思ってください。犬のおしっこが手に付いたとき、ウェットティッシュで拭いておしまいにしますか?】。
絶対しないですよね、洗面所に洗いに行きますよね。なぜかって、拭いただけでは落ちないから・・・そういうことです。

寝床はフカフカの低反発クッションよりも、高反発のマットがいいです。
高反発マットは、人用製品だと、浅田真央さんがCMに出ていた”エアウィーヴ”のイメージ。
体圧分散といって、通常、硬い布団や低反発マットだと、でっぱりの部分に圧が集中してしまうのですが、高反発マットは体圧分散といって、出っ張ったところ以外の全体に圧が分散されるので、患部に血流が巡りやすくなる。栄養は血流によって、患部に運ばれますので、血がちゃんと巡ることは、傷を治すためには必須要素です。
コイル状になっていて、通気もいいので、蒸れる心配もなくなります。
店舗で扱っているのは、【アンベルソ】というメーカーと、【ユニ・チャーム】の獣医師専売品の高反発マットです。
ワンコの下に敷いてあるものは超重要!!です。まずはこれを改善しないと、治るものお治りません。

そして私が褥瘡に塗っているのは、『抗生剤の軟膏』ではなく、【オゾン化オイル】と、【キチンを材料にしたリキッド】です。
オゾン化オイルは、オリーブオイルをオゾンで反応させたもの。
これは、天然の抗菌作用・消炎作用を持ちながらも傷の修復力をUPさせてくれる優れもの。基剤がオリーブオイルなので舐めても安心でどこにでも使えます。
【キチン】とは、カニなどの甲殻類の殻に含まれている成分。
もともと保湿効果があったり傷の修復力を高める作用は医学的に認められているので、キチンを含んだガーゼなどは深い傷にあてるガーゼとして医療品になっているほど。
私は【マリンナノファイバー】という製品を使っているのですが、オゾン化オイルだけでは治りが遅いケーズに併用すると修復スピードがあがるので、好んで併用するようになりました。
あとは、傷口にくっつかないガーゼを覆って、適度な保湿と余分な体液の吸着をしておくこと。

これで、かなり良くなります。
私、褥瘡の患者さんを診たときは、本気でできるだけ早期で治すつもりで治療に当たっています。骨が出てしまっている場合は時間はかかりますが、諦めずにケアしていくと結構な確率でちゃんと皮膚が被るようになります。

上記でご紹介している製品は、全てネット通販ができない商品なのですが、医薬品ではないため、店舗で扱っています。
知多半島エリアでしたら往診で伺えますし、ちゃこーるぐれい店舗に来ていただくか、問い合わせしてもらえれば、スタッフはよくわかっているので、対応してくれると思います。

ただ、褥瘡を治すのに大切な条件。それは食欲です。
傷を治すのは自分自身の力=自然治癒力ですから、傷を治すための材料=栄養が入って来ないと、治りは遅くなります。
若い頃と同じようにとはいいませんが、それなりに栄養摂取ができるような工夫はしないといけません。ワンコが好んで食べれてくれるものを探すとか、こまめに給餌をしてあげるとか。
栄養バランスを考えすぎると、かえって必要なエネルギーを確保できないケースがありますので、適度に妥協してくださいネ。



ガンについて、思うこと

先日、タイトルが気になって買った本。



【病院嫌い】【医者嫌い】【薬嫌い】の私にとって、とても興味をそそられるタイトル(笑。

この特集も面白かったのですが、気になったのがこちらの投稿記事。

実は私の獣医人生をかけてのテーマ(大げさ?)は【がん】。
この病を、抗がん剤などの強い薬を使わずに克服できないのか。
いやいや、ガンになってそれを克服するのではなく、そもそもガンが発症しないよう、発症のリスクを下げる方法はないのか。
実はそんな思いが募って、この【ちゃこーるぐれい】が今、ここに存在しています。
(この思いを書くと終わらなくなるので、これはまた別の機会にでも)。

で、この【ガンの正体と5つの克服法】が、ペットに当てはめたときに、何ができるのかな、ということを書こうと思います。
(記事が気になるかたは、本をお買い求めくださいませ)
あくまで、がんになったので行うという意識ではなく、ガンのリスクを下げるための【セルフケア】が大切なんですよ(^-^)

①毎日、8時間の良質な睡眠をとる。
”6時間以下だと罹患リスクが1.6倍”
睡眠不足とガンとの関係には多くの研究報告があるのだそう。

睡眠中に成長ホルモンが分泌され、ダメージを受けた細胞の修復をしたり、免疫細胞が適切に働いて体内で発生したガン細胞をやっつけてくれます。
犬はもともと人ほど深い睡眠をとる生き物ではないのですが、いわゆる【良質の睡眠】をとることは、とても大事だと思っています。
良質の睡眠をとるのに大切なのは【リラックス】できること、【穏やかな】気持ちで過ごせること。
自律神経の副交感神経(リラックスする作用)がしっかり働いている状態がよいのです。身体がゆるまないと休めないんです。
例えば、どこかが痛いとか、お腹を壊したとか、風邪ひいたとか体調を壊して休んでいるとき、一日中寝ているように見えますが、実はそれは【横たわっているだけ】【寝込んでいる】ってこと、ありませんか?
ご自身が、高熱で辛い思いをしている時、どこか痛くてベッドから起き上がれないとき、目をつぶって意識がぼんやりしていても、気持ちよく寝ているわけではなく、うなされているだけですよね。
こういう時は、交感神経(緊張・興奮・不安なときに作用)が働いているので、質の良い睡眠がとれません。
なので、私は治療でよくおこなっている【オゾン療法】は、施術後にリラックス効果が得られるので、体調の悪い子ほど、その日はぐっすり寝てしまいます。で、ぐっすり寝てくれることで身体が休まりますから、目が覚めた時に楽になっている子が多いです。
例えば当店のケア機器【軽度高気圧酸素ルーム】【筋膜リリース】【びわ温灸】【水素灸】【水素吸入】【磁気治療器】【ホルミシスマット】。これらは作用目的は違うものの、共通して言えるのが『リラックス効果』。
酸素ルームでぐっすり寝てしまうワンコ。
水素吸入でも寝てしまうワンコ。
びわ温灸で気持ちよくてウットリしてしまうワンコ。
なので、正直なところ、どれがベストというよりも、『取り組みやすいものを継続的に』行うことがベストだと思っています。

②朝起きたら、30分~1時間散歩をする
”がん細胞は『酸素』と『熱』が嫌い”
なので、有酸素運動を取り入れて細胞内に酸素を取り入れ、代謝をあげて体温を上げましょう、ということのよう。

ワンコは散歩好きな場合が多いですからね。毎日しっかりお散歩に行っていただくのは人もワンコも一石二鳥です。
ケア機器でいうと、当店のシンボルとなっている【軽度高気圧酸素ルーム】。
まさに、体内の酸素量を増やします。単純に酸素を吸入することではないんですよ、気圧を上げることが重要なんです。

③HSP入浴法で身体をしっかり温める
”がん細胞は42.5度以上で死滅”

犬や猫はそんな熱い湯船に入りませんからね。
なので、ペットの場合【身体を温める】ことと同時に【身体を冷やさないようにする】という考え方が必要なのかな、と。
外から温めるの代表格は【びわ温灸】。遠赤外線効果で芯まで温まります。
使用前に足先が冷えているワンコ、背中や体幹を温めると終了時には末端もポカポカですよね。で、ポカポカするとリラックスして眠くなるので良質の睡眠がとれる。
これって素晴らしいですよね。
うちから温めるのであれば、【酸素ルーム】でも【水素ケア】関係も毛細血管が広がって血流が良くなるのであたたかくなりますし、

【メディセル筋膜リリース】は筋膜をはがしてリンパ液などの流れをよくすることで、結果的に血流もよくなりますから、これも身体あたため効果が抜群です。

【STEP-EQT】は、もともとは体幹を安定させることを目的としたネックバンドですが、これをつけるだけで、血流が良くなるようで、冷え性の女性が人用のリストバンドをつけると体や顔がポカポカしてくるそうですから、ペットにも同様の効果が期待できます。

④『まごわやさしいヨ』の食事を摂る。
ま【豆】、ご【ごま】、わ【わかめ】、や【野菜】、さ【魚】、し【しいたけ】、い【イモ】、ヨ【ヨーグルト】だそう。

自分に合った食事というものは、個性があると思うので、私個人的にはペットにおいては、全ては上記のような日本食スタイルがベストとも思っていないのですが、単一な食材を摂るのではなく、さまざまな食材を摂取することが必要だと思います。
なので、市販フードを利用しているなら【ローテーション食】、時々人の食べているものをトッピングするとか、手作り食を取り入れてもいいかも、です。
もちろん、食べ物の素材の【質】も重要。【添加物】や【化学合成物】ができるだけ入っていないものを選ぶことも、素材の内容以上部に重要です。

⑤1笑いで3000個のがん細胞を消滅
”笑う「治療」は科学的に正しい”
笑うと免疫活性が上がるという話はよく聞きますよね。

犬や猫が『ワッハッハ~』と笑うことはないですが、これはもちろん、【飼い主さんの愛情をたっぷりと与えてあげること】これに尽きます。
いっぱい、いっぱい可愛がってあげること。
ワンコやニャンコが喜んでくれることをたくさんしてあげること。

そのためには、飼い主さん自身も毎日ストレスを溜め過ぎずに笑顔で過ごすこと。
人間は生活していると楽しいことばかりはないですからね。落ち込んだり腹がたったり、そんな日もあると思いますが、そういったマイナスの空気、ペットは感じ取ってしまいますから。飼い主さんが悲しい顔をしていれば、ペットも心配して一緒に悲しくなるし、飼い主さんが楽しい顔をしていれば、ペットはきっと、それだけで嬉しいものだと思います。
ペットと飼い主さんは一心同体なんですよ、ほんとに。
これを確認?しようと思うと【メタトロン】をペットと飼い主さん、一緒にやると面白いです。いろんなことが気づかされます。
月に何度か行われている獣医師のカウンセリングの時間で行えますのでチェックしてくださいね。

この手の話は書きだすと止まらなくなるので、今日はこの辺で。


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