獣医師コラム

オゾン療法について

◆オゾン療法について◆

オゾン療法とは、オゾンガスを血液や細胞と反応させ、体内で様々な作用を及ぼすことによって、自己治癒能力を高め、様々な病気を治療する方法です。

※さまざまな作用とは・・・・

・血流を改善する ・酸素供給量を増加させる ・基礎代謝力を高める

・抗酸化力を高める ・免疫能力を高める  ・疼痛緩和、神経修復作用  ・・・・・など。

これらの作用により、慢性疾患、免疫疾患、感染症、腫瘍、神経疾患、炎症性疾患、老化など、従来の対症療法では完治の難しかった問題に対して、良い方向に導いていく治療法です。

薬で“抑える”のではなく、自分の本来持っている自己治癒能力・生命維持装置に働きかけ、そのスイッチを入れる治療と考えるとわかりやすいかもしれません。

日本ではまだ医療保険の適用外で馴染みの薄い治療法ですが、発祥の国ドイツでは100年以上前から行われており、現在は医療保険の適用で多くの人が利用しています。

人の治療では“血液クレンジング療法”という名前で認知されているようです。

オゾンガスそのものは吸入すると大変危険な気体なのですが、血液や細胞と反応させることは全く問題ありません。

しかもオゾンは大変不安定な気体のため、反応すると体内に吸収されることなく、すぐに酸素に変化してしまいますから、正しい使い方をすれば副作用のない大変安全な治療となっています。

◆治療の方法◆

・オゾン注腸法(肛門からカテーテルという細い管を入れ、そこにオゾンガスを注入することにより、体内に反応させる)→動物に対してはこれが一般的な治療です。

・オゾン大量自家血液療法(血液を採血し、直接オゾンガスと反応させた後、再び自分の血管に戻す治療法です)→これが人でいう“血液クレンジング療法”と言われるものです。

・オゾン少量自家血液療法(少量の血液をオゾンガスと反応・溶血(血液を壊す)させた後、血管ではなく、皮下・筋肉に注射をして戻す方法です)

・オゾンガス皮下投与法(オゾンガスを患部に直接皮下注射することによって作用させる方法です)→腫瘍、神経、筋肉の問題があるときなどに利用します。

・オゾン水、オゾン化オイル(オゾンを水に溶かしたり、オリーブオイルに吸収させ、外用薬として利用する方法です)→殺菌作用、傷の修復を早める作用があります。

◆適用疾患◆

皮膚疾患(アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、内分泌性皮膚炎、外傷、褥瘡など)

腫瘍性疾患(ガンの成長・転移を遅らせる効果、疼痛緩和など)

慢性疾患(肝炎、腎不全など)

消化器疾患(大腸炎、食欲不振など)

神経疾患(椎間板ヘルニア、中枢・末梢神経疾患、関節炎、リウマチなど)

老化、アンチエイジング(免疫力の向上、基礎代謝、血流の改善、抗酸化作用、疼痛緩和などによるQOLの改善)

ブドウ膜炎、角膜潰瘍などの眼疾患、免疫性疾患などなど。

1週間に1回~2週間に1回のペースで何回か継続で治療して反応を見ます。

適応症例は広範囲ですが、完治できる場合もあれば、症例によっては期待するほどの効果が出ない場合もありますし、定期的な治療が必要になる場合もあります。

ただ、全身にプラスの作用を及ぼすため、1つの疾患に限定されることなく、また副作用がないため、さまざまな体の問題に向き合うことができます。

難治性の皮膚炎や、切除を諦めた腫瘍、慢性疾患や慢性の疼痛・麻痺、ウィルス感染症、免疫異常や老化に伴う体力の衰えなど、通常の治療で思うような効果がでない場合や、一時的な体調不良でも使用可能です。

オゾン療法のみではなく、そのほかの治療を組み合わせたほうがより治療効果が上がる場合もあります。

”匂い”の話

今回は、”匂い”の話。
”臭い”じゃなくて“匂い”ですよ、いい”香り”のほうです。

先日伺った往診先のお話。

賃貸に住む飼い主さん。
お宅に入った瞬間、ものすごい芳香剤の香りが・・・。
私、慢性鼻炎なのもあり鼻の感度は鈍いほうなのですが、これは自分の鼻もびっくりするほどの強烈なフローラルな香り。
『芳香剤か消臭剤、何か使われていますか?』
とお聞きしたら、特別な芳香剤はおいていないとのこと。
ただ、洗濯をするときの柔軟剤は香りが持続するものを使っているそうで、ここの住まいが外に干しても乾かない環境なので、ずっと部屋干しなのだとか。
私が伺った際には、当然部屋には洗濯物は干してありませんが、ずっと香りが部屋の空間に残っているんです。
私、通常は5分ほどいれば臭いは気にならなくなるのですが、これは正直、頭痛がしそうなほどでした。お宅を出て帰りの車の中でも鼻についた匂いが取れず、衣類にもこの匂いが残りました。
そして驚くことに飼い主さん自身は、まったくこの香りをご自身の鼻で感じていないのです。

飼っている猫ちゃんが出産したのですが、生後1週間の子猫ちゃんがみんな、くしゃみをするのだとか。
お母さん猫はワクチン済。
猫のくしゃみ・・・いわゆる”猫カゼ”といわれるウィルス性の疾患で、子猫に目やに・鼻水・くしゃみの3大症状が出ることがありますが、生後1週間では、お母さん猫から移行抗体といって免疫をもらってきますから、生後数日で感染症の症状が出すことはまずありえない。完全室内飼いですから、感染リスクもほぼなし。

この芳香剤の香り成分が呼吸器系に影響しているかもしれないから、換気を十分にしてもらうことと、できれば人工の香り成分や持続型の香り柔軟剤の使用をさけてもらうことをご提案しました。

”臭い”、“匂い”、”香り”・・・これは感じる人の主観で表現が変わると思うのですが”におい”の元は、【目に見えない細かい粒子】です。
柔軟剤などに利用されている”持続型の香り柔軟剤”や、”持続型の抗菌作用”などは、マイクロカプセルというものにその成分がくるまれていて、そのカプセルが衣類に付着し、それが弾けることによって効果が持続するもの。
そしてその【マイクロカプセル】の大きさは、【PM2.5】と同じサイズと言われています。
【PM2.5】の害は、粒子が細かすぎるために、呼吸で吸い込むと鼻や気管支を通りこえて、肺に入り込む可能性があること。
それが蓄積することによって、肺のトラブルの原因になることが指摘されています。
持続型の香り柔軟剤などを常用すると、このPM2.5と同じサイズのマイクロカプセルが、知らず知らずのうちに人もペットも肺に入り込んでいる可能性があるんですよね。

そして嗅覚って、脳に直結している感覚神経といわれていて、【安全なにおい】と【危険なにおい】を瞬時にジャッジします。
毒ガスを吸い続けると命にかかわりますから、防衛本能として身についたものと言われています。
そして、【安全なにおい】だとジャッジすると、その”におい”に対しての感度が鈍ることが分かっています。
例えば、新築の木の家に入ったとき、”爽やかな木の香り~♪”って感じても、10分ほどいるとあまり感じなくなってしまう。いったん外に出て、もう一度部屋に入っても、最初感じたほどの木の香りがしなくなりますよね。
これは、【安全な香り】と理解したらその感度を落とすことによって、もしかしたら次にやってくるかもしれない【危険な香り】に対しての感度を保つためなのだとか。

なので私、鼻の感度が鈍いので、通常であれば往診で伺った際に感じる芳香剤の”香り”も猫のおしっこの”臭い”も、しばらく経つと慣れてしまうんです。
それが、滞在中も頭痛がしそうなほど”匂い”がキツかったので、私にとってはおそらく【危険な香り】であったのだと思うのですが、そこで生活している飼い主さんは全く匂わなくなっていたということは、【危険な香り】ではなくなってしまっているということ。
これって、本当に危険なことだと思うんです。。。そこで生活していると、24時間マイクロカプセルを吸い続けていることは間違いないと思うので。

マイクロカプセルを吸入し続けることによって、すべての人が健康を害するわけではないかもしれないし、すべてのペットが健康を害することはないかもしれないのですが、健康を保つために必要なことは、【体にイイモノを積極的に取り入れること】よりも、【体に悪いものは極力入れないこと】だと思っているので、私は使わないようにしています。

なので、店舗には、洗濯洗剤なども置いてあるんです。
お店に置いてある商品がベストではないかもしれないですが、そういう意識をもっていただけたたらな、と。。
もしご興味がありましたら、スタッフに聞いてみてくださいね。
オンラインショップでも販売しています。

ちゃこーるぐれい オンラインショップ【自然派洗剤】
https://www.charcoal-shop.jp/product-list/74


食物アレルギー、理解できてますか?

私、昨日は知人と話し込んでいたので帰宅が遅くなり、ものすごく久しぶりにコンビニのカツ丼を買って帰って晩御飯にしました。
日頃の食生活は厳格ではないですが、それなりに気を使っている方なので、コンビニやファストフードのものは、ほとんど食べなくなっています。

そうしたら、その日の晩、全身がムズムズして痒くて痒くて・・・。

ああ、私ってホントにこういう添加物系のものが合わなくなってきているんだなあーって実感・・・・。

これって、コンビニの【かつ丼】を食べて身体が痒くなったからといって、
『私、豚肉アレルギーかもっ!』
『卵がダメなのかしら』
『パン粉の小麦粉が合わないのかしら・・・』
って思わないですよね。
添加物や保存料の影響だよな、とか、レンジてチンしたのが影響したのかな、とか考える方が自然。

これが、ペットの食べているものの場合だと、
最近皮膚病ができて身体を痒がっている→鶏肉がメインのドッグフードを食べている→うちのこ、鶏肉アレルギーなのかも・・・(汗)
って、なってしまう飼い主さん、意外と多くないですか?

食物アレルギーの皮膚症状って傾向や特徴があって、皮膚にできる発疹や痒みのすべてが食べ物が原因ではありません。取り越し苦労から少しだけ解放されませんか?

こういった食物アレルギーやアトピーについて正しく理解しながら、薬物に頼らない治療を提案し、実践し成果をあげていらっしゃる獣医皮膚科認定医 川野浩志先生のリアルセミナーが年明け1月6日(金)、常滑市文化会館で開催されます。

川野先生のお話をリアルで聴けるチャンスはなかなかないと思います。
話の内容もさることながら、川野先生のお人柄にも触れていただけたらと思います。とっても素敵な先生です。
まだ残席は少し残っておりますので、皮膚病で苦労していらっしゃる方や免疫について知識を増やしたい方、ぜひぜひお越しくださいネ。

川野先生の『ペットの薬に頼らないアトピーの治療』セミナー
詳細はこちらから
https://charcoal-gray.com/news/683/

Dr.るい 語る!?

https://www.youtube.com/watch?v=WFv4akZeDIg&feature=youtu.be

私の往診でも、ちゃこーるぐれいの店舗でもよく使っている腸活サプリ、『クロノーブ』。
先日、この会社さんが来てくださり、私自身の紹介動画を作ってくださいました。

私が『るい動物病院』、『ちゃこーるぐれい』を作るに至った経緯や想いなど、語らせてもらっています。
私、自分の信念を語りだすと止まらなくて。
熱く語りすぎて、もともと上ずり気味の声が、さらに上ずっています(笑)

私の日頃の往診の様子や、オゾン療法の様子なども撮っていただいているので、よろしければご覧ください。
ちょっとしたテレビ番組のような仕上がりです。

ちなみにこのクロノーブ。生体にとって有益な100種類以上の菌を培養して、米ぬかにくっつけて発酵している製品。

お腹が弱いワンコさんで小匙1杯ご飯に振りかけるだけで快便になる子が沢山いるので、お気に入りのサプリメントです。
https://cronobe.com/
店頭販売のみの商品なので、興味がある方はお問い合わせくださいね。

免疫って何だ??

『うちの子の免疫力を上げたいんです』

免疫力をあげると唄っているサプリメントや様々な健康用品があります。
ちゃこーるぐれいでも、免疫力UPを狙っているサプリメントもありますし、水素などのケアでも免疫力UPが唄われたりしています。
さて、はたしてどんなもんなんでしょう?

”免疫力”ってどんなイメージですか?
身体から発せられるパワーとかエネルギーみたいな、目に見えない力・・・。
結構そんなふうに思っている方、多いのではないかな、って思います。

【免疫】って、体の中の【免疫細胞】が仕事をすること。
主に、血液中の白血球の様々な細胞がその仕事をしているわけです。
その白血球が仕事するために、さまざまなホルモンや酵素が関わってくるのです。

なので、免疫力を上げる基本は
『丈夫な免疫細胞を作ること』
『出来上がった免疫細胞が働きやすい環境を作ること』
なのだと思っています。

免疫細胞は【細胞】だから、細胞の材料である【食事】に気を付けるのは基本中の基本。
細胞はタンパク質ですから、良質なたんぱく質を摂取し、正しく細胞の代謝が促されるよう、ビタミンやミネラルもしっかり摂ること。
できるだけ添加物や余計なものが入っていないものを選ぶこと。
人工化合物は体内では”ごみ”になると思うからです。

出来上がった免疫細胞の70%は腸管に存在すると言われているので、腸内環境を整えることも大切。
免疫を上げる系のサプリメントはキノコ系のものが多いのですが、キノコって【カビ菌】の一種。カビはチーズなどの人にとって有益なものもありますが、カビ毒を発生させて食中毒を起こす可能性もある危険なカビもあるわけです。
キノコを摂取すると、消化管の免疫細胞が【カビが入ってきた~!大変だ!仕事しなくちゃ】となって、免疫系が発動し、いわゆる【免疫の活性化】が起こります。
実際には、キノコは生体に害はありませんから免疫を活性化するという、良いお仕事だけを体に残してくれます。
アガリクス・メシマコブ・ハナビラタケ・霊芝・などなど、科学的な研究で特定の免疫細胞を活性化する効果が通常のキノコよりも高いことが証明されており、これが【免疫力UP】を唄う根拠になるのだと思います。
他のキノコ以外の免疫力上げる系のサプリメントの基本も、このあたりの作用が大きいのではないかと思っています。

そして、できあがった免疫細胞が働きやすい環境をつくること。
これには、例えば、体温が低いと免疫力が下がるということが分かっているので、体温をあげておくことは大切。
例えば、うちのケア用品だと、メディセルを使ってコリをほぐしてリンパや血液の流れを良くするとかビワ温灸で深部まで温めるとか。
酸素ルームで体内の酸素量を増やして、細胞一つ一つを元気に活動させて冷えを改善させるとか。
水素吸入や水素灸・水素サプリなどを使って末梢血管を広げて血流を良くするとか。

あと、自律神経のバランスを整えておくことも必要。
不安や緊張、恐れや過度の興奮が多い環境に置かれると自律神経の交感神経で刺激されます。そうすると、血管が収縮するので、血流が悪くなりますし、胃腸は交感神経が高ぶっているとうまく働きません。
反対にリラックスして心地よい環境を作ると、自律神経の副交感神経が刺激されるので、血流が上がり、胃腸もうまく働く。胃腸がうまく機能すれば腸内環境をも整うので、腸管の免疫細胞もしっかり機能すると思います。
ついでに言うと、交感神経が刺激されている状態では、睡眠の質が下がります。
睡眠中に成長ホルモンが分泌され、ダメージが起こった細胞の修復作業が行われます。なので、睡眠の質が悪いと細胞の修復能力が落ちると思います。

いろんなことの合わせ技で、【免疫力UP】って達成できるのだと思います。

あと、免疫力って年齢相応というものがあるらしく、例えば人の場合、20歳の人が本来持っている免疫力と、80歳の人が本来持っている免疫力の最大量は違って、加齢にともなって下がってきますから、80歳の人が20歳の人の免疫力までお仕事をさせることは難しいのだそうですよ。


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