獣医師コラム

フードの鮮度

『2日前から下痢なんです、でも食欲は旺盛なんです』
そんな往診依頼を受けることがあります。

往診依頼の場合、最初は電話対応になりますで、まず
『何かいつもと違うものを食べてしまっていませんか 』とお伺いするのですが、
『いつもと同じフードといつもと同じおやつしかあげてません』という返事が返ってくるケースが多いです。

『では、そのフードを何日前に開封しましたか』
と聞くと
『えっ??何日前かは覚えていません』と返答をいただくことも多いんですよね。

ドライフードには一般的に油が添加されており、この油は空気に触れると酸化します。
酸化した油は【過酸化脂質】と言って 非常に体に悪いものになります。
腐っているわけでも食べているわけでもないので、見た目で判断するのは難しくなります。

私たちがポテトチップスを食べるとき開封してから何日までは美味しく食べれますか?
一週間も経つと美味しくなくなると思います。無理に食べると胃が持たれる感じがしますよね。脂が酸化するんです。
良質なフードと呼ばれるものほど添加物があまり入っておりませんので、傷みやすい傾向があります。特に抗酸化剤と呼ばれるものも天然成分であることが多いです。
抗酸化剤とは何かと言うと、本来酸化してもらいたくないフードの代わりにそれが自ら酸化されるということになります。なので抗酸化剤はひとたび役目を終えるとそれ以上の仕事ができなくなります。
フードに添加されている抗酸化物の効果は永久には続かないということです。
なので 開封して一か月も経っている場合、酸化したフードでお腹を壊している可能性も考えたほうがいいです。
特に梅雨時などの湿度の高い時期や、冬場の昼と夜の寒暖差が強くなるような所に保存しておくと、フードの袋の中の湿気を吸いますので傷みやすくなります。
あ、品質の良いドライフードほど、常温保存で冷蔵不可の場合が多いです。
冷蔵庫から出し入れするたびに室温の空気を入れて冷蔵しますので、その空気が冷えて結露し、フードが傷みやすくなります。
あと、キッチンの足元の米を保管している棚の横に置いているケースもありますが、これも意外とNG。コメは乾物ですが、ドッグフードはあくまで加工食品です。
冬場、暖房の効いたリビングで保管している場合、夜間は暖房を切って冷え、フードの寒暖差が大きくなりますので、1日を通じて寒暖差の少ないところで保管してくださいネ。
なのでこのようなトラブルの場合、フードを新品に変えてもらうだけで、 往診に行って診察をしたりお薬を出したりすることなく治ってしまうケースもしばしば見受けられます。
特に2匹以上の多頭飼いで同時に下痢をした場合で、フードやおやつの変更をした覚えがない場合、まずフードの開封日を思いかえすといいと思います。
フードは食品なので、できれば開けてから10日から2週間ぐらいで食べきった方が良いと考えています。
また”開封後はタッパーに移し替えて保存しています”という方もいらっしゃいますが、タッパーを毎日開け閉めしていると、実は新鮮な空気の入れ替えをしていることになります。
そしてフードの残りの量が減ってくると容器に占める空気の割合が多くなってくるので、古くなったフードはどんどん空気に触れることになります。
袋に入ったフードも空気を抜いてジップしておかないと空気に触れることになります。

ちなみに当店のフードやおやつは試食ができるようになっていますが 開けたフードは小分けで使い切れるように真空パックをしています 今は真空パックの機械もお値打ちに手に入りますので、フードやおやつをあげて消費に時間がかかるようであれば、数日で使い切る量で真空パックをして保存することもお勧めです。

これは、『食欲はあって嘔吐もないけど下痢』の場合の話であって、『食欲もなく嘔吐もある下痢』場合はちゃんと動物病院を受診してくださいね。

シニアの脚力 簡単リハビリ

私は往診獣医なので、高齢になって寝たきりだったり、踏ん張りが効かなくなってきて困っているお宅に伺うことがあります。
正直、寝たきりで自力で立てない日が続いているワンコをもう一度起こして歩かせるようにすることは難しいかなと思っています。筋力の著しい衰えと、背骨が猫背のように湾曲してしまうので、支え立ちも難しくなってしまうためです。

でも、
なんとか歩くけど心配で目が離せない。
排便時に踏ん張りきれずに尻もちをついてしまう。
寝てる状態から起こすときに介助が必要だけど、起こせばなんとか歩ける。

このくらいのワンコなら、頑張ればもっとずっと歩き続けることができます。

私はリハビリの専門家ではないですが、専門じゃないからお伝えできる、難しく考えなくていいセルフケアです。

大切なのは床の素材の改善と、立たせる・歩かせるのリハビリをすること。

まずは床の素材。

今のお宅は大半がフローリング。
飼い主さんが思っている以上にワンコ達は滑っているんです。
ツルンツルンの床じゃなくても、人がすり足で歩けるくらいのところは充分に滑ります。
床に立たせると、足が外側にツーって広がっていきませんか?
立ったはいいけど、どの足から前に出そう・・・そんな感じで悩んでいたりしませんか?
寝起きで『よっこらしょ』がうまくできなくなっていませんか?

手軽に手に入れるのであれば、オススメしているのが【ヨガマット】。
ちょっとクッション性があって、クルクルっと丸められる、あれです。
ホームセンターやスポーツショップに売っています。

当店でも専用のすべり止めマットの販売しています。
グリップ力がすごいので、部屋の中をすり足で歩く人はグリップがかかってずっこけそうなくらいです(笑

ダイナグリップhttps://www.charcoal-shop.jp/product/230

いずれもお部屋全域に敷くのは現実的ではないので、ご飯を食べたりお水を飲んだりする場所に敷いてあげると、起立が安定してすごく楽そうになります。
あと、首を下まで下げると前足の負担が大きくなってバランスが取れなくなる子には、器を置く台(単行本を積み上げるだけでもOK)少し高いところに置いてあげると食べやすくなります。
ソファーの上り下りができる子はソファーの下に滑らない素材を敷いてあげると降りるときに滑らなくてとても楽です。足を痛めなくて済みます。

あと、ワンコの日常生活の動線部分・・例えば、寝床からトイレまでとか、お水を飲みに行くルートだけでもフローリングではなく、何か敷いてもらうとそこを選んで歩くようになります。
よくホームセンターで売っている、30cm四方の床に貼るだけでいいカーペットでもOKです。汚れたらその部分だけ替えることができます。

これらは早めにやってあげたほうが、足腰を痛めなくていいと思います。

そして簡単リハビリ。

補助なしで自力で歩ける子は、上記の対策のみでも充分だと思いますが、ちょっと介助が必要な場合は、ヨガマットだとちょっと滑るので、滑り止めマットか、家にあるものだと、裏がすべり止め加工になっている(裏全体にゴムみたいな素材がついている)キッチンマットとか玄関マットとかの裏をご用意(←これ、小型犬で一時のことなら意外と使えます)
お庭があれば、土の上や芝の上でもOK(コンクリートやアスファルトは結構滑りますし、滑ったときに足の皮膚を傷つけます)

まず、四つ足で起立させます。
この時のポイントは、床に対して足は直角になること。
折り畳み式のテーブルの脚を広げるイメージです。
ハの字に広がっていたり、内側を向ていたりするとテーブルは安定して立ちませんよね。
四つ足ともに正しく直角になる位置に置いてあげます。
で、ちょっとお腹を持ち上げて支えてもらえれば、やる気のある子なら立ちます。
(やる気が出ない子は、軽くポンポンとお尻を叩いたり、後ろ足をトントンと上下すると意外と立ちます)
ここで大切なのは、補助は最低限の力で行うこと。
人の両手の人差し指2本で身体のバランスをとって支えるくらいのイメージです。
身体を浮かせるほど支えると、足に体重を感じてもらえなくなります。
筋力は使わないと衰えます。体は賢いので仕事をしない臓器には栄養を分配してくれません。
体重(重力)を感じると、脚の筋肉がお仕事をすることになります。
お仕事をすると、(筋肉が仕事してるならちゃんと栄養回さなきゃ~)となり、筋力の衰えを防止できます。
そして、実は『立つ』という行為は脚だけの力ではなく、腹筋と背筋の力が必要。
支えすぎてしまうと、腹筋と背筋の仕事をさぼらせてしまいます。
やじろべえのバランスを取ってあげる感覚です。

まずは、これを1分でも3分でも5分でもいいから行うことです。
痩せてきているシニアの場合は無理しないようにしてくださいネ。

で、少し余裕ができたら”負荷”をかけます。

具体的には、自力て立っている状態で、ちょっとだけ体を右や左に揺らします。
体勢が崩れない程度にゆ~らゆ~ら、、、な感じでOK。

少し認知症気味のワンコはクルクル旋回していることが多く(主に右周り)、どうしても旋回している内側の方の足に負重がかかるので、外側になっている脚の筋力が落ちます。なので、そういう時は筋力の落ちている側に多めに揺らします。

1分でも3分でも5分でも。疲れない程度に。

これをやるだけでも、数日で歩き方が変わる場合があります。
滑っていたフローリングで滑らなくなったりします。ワンコのパワーってすごいって思います。

自分で歩けると嬉しいのか、あとは無理にリハビリしなくても自分せっせと歩くようになります。それ自体がリハビリになっていきますので、毎日やらなくても大丈夫になりますよ。

文章化するとわかりにくいかもしれませんが、お店にはお試し用にすべり止めマットがありますし、スタッフには上記のやり方を教えてありますので、足腰の衰えが気になりだしたワンコさんは、ぜひ一緒にお連れいただきお試しください。

筋力を落とさないための食生活やサプリメント、寝たきりになって褥瘡になったときの対処など、随時書いていこうと思いますが、まさに老化が現在進行形でコラムの更新を待っていられない場合は、お店に来てうちのスタッフに聞いてくださいネ。店舗スタッフの方が私より説明が丁寧です(^-^)

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ゼオライトって何?

ゼオライト

ゼトックスというサプリメントがあります。
これは元々は人用のサプリメントで、スプレーボトルからシュッ、シュッ、と出して飲むものです。

原材料はゼオライトと海洋深層水とフマル酸。
括りは清涼飲料水なので安全性は極めて高い。
ほぼ無味無臭。ちょっとにがりっぽい感じがしなくもないかなー、くらいの味です。

私は主に腎不全の犬や猫のサポートに使っています。
このサプリメントのメリットは、『飲めない子がいない』ということ。
飲水ができればお水に”シュッ”。
ご飯を食べらえれるようになれば、ご飯の上に”シュッ”。
お口の中に直接”シュッ”。
液体なのと、味がないのと、あげる量がごく微量なので、吐いてどうしようもない子以外はほとんど飲むことが可能。
腎不全でよく利用する炭の吸着剤などはご飯に混ぜると食べないことも多々ありますからね。

私がこのサプリメントと出会ったのは2015年頃。
獣医師の統合医療の勉強会で発表していた先生が使っていたのでした。
ちょっと気になって、内容を理解できそうな本を入手。

ゼオライトが生命を救う!

私が購入した当時すでに絶版なので中古で購入。現在Amazonでも中古しか手に入りません。

ゼオライトは沸石という石。これをナノミクロンまで粉砕し、海洋深層水とフマル酸を混ぜてもの。
沸石(ゼオライト)の表面はもともとミクロン単位の細かい穴が無数に空いていて、その穴に水銀やカドミウムなどの有害重金属を吸着する効果があること。
農薬や添加物などを吸着する効果があること。
ゼトックスを飲むと、胃腸から吸収されたゼオライトの成分が血流にのって全身を巡り、上記のような物質を吸着して尿に排泄される仕組み、、、とのこと。
ホントの意味での体内のデトックス(解毒)対策、ということらしい。

人の場合は、疲労感が取れたりさまざまな不定愁訴と呼ばれる症状が改善されたりするようで、アトピーの人なんかにもいいみたいなことが書いてありました。

面白そうだなと思って、普通にAmazonさんで3本入りを購入し、試しに飲んでみたんです。

当時の私は往診を始めて半年余りの時期だったのでですが、なぜか夜になるとお腹や背中に蕁麻疹のようなものができて痒くなり、カイカイに苦しめられ・・・。
でも朝になると治まっているという症状がありました。
自分は病院嫌いだし薬嫌いなので(笑)、困ったなーと思いつつも放置していたのですが、このゼトックスを1回5プッシュ(当時のバージョンは5滴)を朝昼晩で飲用。

するとどうでしょう、翌日の晩からその蕁麻疹が出なくなったんです!
あらびっくり!!

自分を分析するに、往診になってから、昼食がほぼコンビニのお世話になっていたんですよね。
食べるたびに、どうにも入っている添加物の影響なのか、ご飯類もパン類も舌や胃に違和感を感じていたのですが、おそらくそういった添加物関係が身体に負担をかけ、悲鳴をあげていたのかも。
その添加物がゼオライトに吸着されて排泄されたのかな、なんて。

おもしろーい!!って思って、(3本買っちゃってたし)友人知人に小分けして飲んでもらって感想を聞いたんです。
しかし、、、
『別に何も変わらないけど・・・』
残念ながらみなさんそんな感じでした(ガックリ)。

サプリメントって、その人にとって足りないものだったり必要な物であれば、効くものはすっごく効くんだけど、その人にとって十分満たされていたり不要な物であれば全く反応しないし、同じように見える症状でも効果って全然ちがうんだね、って感じた一場面でした。

で、当時、腎不全で往診に通っていたラブラドールの飼い主さんと治療しながらこのゼトックスの話をしていたんです。すると

『それって、うちの子に飲ませてもいいのかな?』と聞かれまして。

人では赤ちゃんにも飲めるくらい安全だし、飲んでみてもいいけど、(当時は)私は仕入れてないからお手間だけどAmazonで買ってあげてみてもらっていい?ってお願いして飲ませてもらったんです。

すると次の往診時、
『先生~、あのサプリメント、いいみたいだよ!』
って言ってくださったんです。

何がよかったかというと、いつもは薄いお水みたいなおしっこなのが、黄色く濃いおしっこになった!とのこと。

へぇ~~~、って思ってその後、ネットで検索すると、実際に獣医師の方で治療の補助でゼオライトの飲用をしている方を発見したりして、悪いものではないのだな、と自分も取り扱いを開始して現在に至る・・・という感じです。

今では、私が診ている腎不全の患者さんの多くは、このサプリメントを併用してもらっています。
犬猫の場合、腎臓が悪くなると定期的な点滴が必要になるケースも多いかと思うのですが、これを飲んでいると点滴導入までの期間が延びる気がします。
腎機能の数値が高くても元気や食欲が充分に維持される気がするんですよね。
『なんかいいみたい!』という反応をしてくれる飼い主様が多く、私の取り扱っているサプリメントの中では人気のサプリの1つになっています。

そしてこのサプリメントは”コスパがとても良い”んです~😁

人で1日の目安量が5プッシュ×3回くらいなので、自分で試した時も1本で2か月くらいもちましたから、犬や猫はこんなに飲まなくてもいいわけですから、こんなお値打ちなサプ―トサプリはないだろう、って思ってます。

ちなみに、犬や猫に与える量は『適量』です・・・(もともと人用)。
ごはんに1プッシュ。
飲水を取り換える度に1プッシュ。
時々お口に1プッシュ。
そんな感じであげてもらっています。

腎不全だけではなく、日常生活で日々取り込んてしまう添加物や人工化合物などを吸着してくれると思われるので、例えばアレルギーが酷い子とか、ガンで頑張っている子のデトックスのサポートとか、日々の健康管理とか、健康意識を高くもっていただけるのであれば、いろんな場面での体調管理をサポートしてくれるのではないかな、と思っています。
※ただ、これは人用サプリメントなので、自分が使っている中でトラブルは何も起こっていませんし、清涼飲料水に分類されているので何も問題なないはずですが、使用においては飼い主様の自己責任の範囲でお願いいたします。

ゼトックス50ml https://www.charcoal-shop.jp/product/39





寝たきりワンコのベッド

私は往診獣医なので、ハイシニア期で介護が必要なワンコの往診に伺うことが多々あります。

自力で立てなくなった・・・いわゆる寝たきりのワンコさん。

大抵のお宅では、そういったワンコさんに敷かれている寝床は、毛布を重ねたものか、使ってない敷布団か、反対に低反発の柔らかいベッド。

毛布を2枚くらい重ねただけでは、床の硬さをダイレクトに受けるので、骨盤や肩の部分が直接床に当たって褥瘡、、いわゆる床ずれのリスクが上がります。
普通の敷布団ではやはり硬いので同じように床ずれのリスク大。

低反発ベッドの場合は、飼い主さんが【痛くならないように】【床ずれができないように】との配慮なのですが、実は寝たきりワンコはふかふかの低反発ベッドはあまり良くないのです。
(こんなことをいう私も、数年前までは寝たきりワンコには低反発マットだと思ってたんですよね。)

実は寝たきりワンコには高反発ベッド。

小型犬の場合は抱っこしたり向きを変えたりする頻度が自然を多くなるので、とりあえずはどちらでも大丈夫かな、と思いますが、中型犬以上では、間違いなく高反発ベッドのほうがその後の経過が良いと思います。

低反発だと沈み込みが強くて、寝返りが打てない。寝返りまでいかなくても、寝る位置を自力でずらしたりすることも難しい。
ビッグサイズのビーズクッションの上に寝て、向きを変えたり起き上がろうとするきに一苦労するのと同じ感覚です。
寝返りも打てないし、ちょっと体を動かしたくても自由が効かないので、(困った困った)となって鳴いて飼い主を呼ぶ・・・飼い主寝られなくなる、、、みたいな。【床ずれが心配で・・・】という配慮なのですが、意外に体圧分散が悪いんです。そして低反発は下になる側の通気が悪すぎるのでとても蒸れます。
排泄がうまくできなくなると寝たきりの粗相も増えますので、おむつやシートを敷いてもどうしても床面の側が汚れてしまいます。
で、皮膚が荒れやすくなるので傷みやすい。

高反発マットは、人用でいうとエアウィーヴみたいな感じです。ファイバーでできた硬めのクッション。一見すると固くて寝心地が悪そうな感じなのですが、これに変更してもらうと、介護の場面がかなり楽になります。

まず、床ずれが改善します。
ワンコは痩せてくると骨盤と肩甲骨の部分の骨が浮いてきます。そこが直接地面に当たるので、血行不良になってある日突然皮膚の皮がベロンと向け、お肉がむき出しになります(痛々しい表現ですが、飼い主の実感として”ある日突然”は事実です)。

高反発マットは体圧分散といって、床部分の当たるところへの荷重が一か所に集中せず全体に分散されるので、出っ張っているところが痛い・・ということがなくなります。

そして高反発は寝返りやちょっと寝る位置をずらす、という行為を行いやすくなります。ちょっと踏み込むと跳ね返りが強いので動きやすいんです。

通常、褥瘡って治ることが難しいのですが、ベッドを変えるだけで良くなっていくことは多いです。皮膚が向けてしまう手前ならばそのまま落ち着いて元どおりになります。ラブラドールなどの大型犬でも充分にケアは可能です。

日常生活に【介助】や【介護】が必要になった場合、これって病気ではないので獣医に診てもらうという意識になかなかならないのか、実際に往診で呼ばれるのは皮膚に穴があいた【褥瘡】の状態になってから・・・なんですよね。

褥瘡になってからだと、治療の時間も手間もうんとかかってしまうので、(もう少し早く声をかけてもらえれば・・・)と思うこともしばしばです。

店舗には2種類の高反発ベッドのご用意があります。実際にお手に触れて確認することができます。ペットを連れてきてもらえれば実際に寝てもらうこともできます。

アンベルソ ロイヤルベッド http://www.anberso.jp/
ペット用のベッドとしては最高級のマットだと思います。
高反発素材と低反発素材のシートを組み合わせた3重構造で、緻密に計算された体圧分散と、身体に当たる面は薄い低反発で寝心地は抜群。
もともと【健康は質のよい睡眠から】と、健康で若いペット達のことを考えた日常使いのベッドなので、ベットカバーもデザインが豊富で、マット含めて全てのパーツが簡単に洗えるので、1回購入すれば非常に長い期間使うことができます。

ユニ・チャーム ペットPro https://pet.unicharm.co.jp/pro/index.html
動物病院専売品の高反発素材の介護マットです。
介護用に設計されているためシンプルですが、マットもカバーも洗いやすい構造です。
アンベルソさんのマットよりも薄手ですが、使い勝手はいいと思います。

そして、【寝たきり】になってしまうと起こして歩けるようにすることはとても難しくなります。
ぜひとも寝たきりになる手前の【筋力が落ちて痩せてきた】【踏ん張りが効かなくなってきた】【覇気がなくなって寝てばかりいるようになってきた】など、まだ自力で歩ける、移動ができる、自力で排泄ができるうちに対策を。
【生活環境の改善】【食事の見直し】【サプリメントなどの利用】といったプラスアルファのサポートをしてあげると、最後まで”自分のことは自分でできる”生活ができるようにもなるんですよ、ホントに。

介護は病気じゃないから・・と、動物病院への来院のハードルが高い場合は、ぜひ、ちゃこーるぐれいに遊びに来てもらって気軽に相談してくださいネ。
ベッドだけでなく、介護・介助全般のご相談も承ります。
基本的に獣医師である私はいませんが、自分の経験や介助や介護のコツは、日々スタッフに伝えていますので、店舗スタッフが丁寧に説明してくれますよ。

当店で快適なペットのシニアライフのお手伝いが出来たらな、と思っています。

水素にハマったきかっけ

私、獣医師の中では結構な水素オタクかも?って思っています。

お店には【水素吸入器】【水素灸(販売用は水素セラピー)】【水素サプリメント】を置いています。治療では【水素点滴】もできるようにしてあります。
実際に店舗で販売している家庭用の水素吸入器、往診の時は車内に持ち込んでドリンクホルダーに置いて吸入しながら運転しています。
私の場合、多いと1日100㎞以上走るのですが、水素吸入しながら運転すると疲れ方が違います、かなり楽です。
水素灸や水素吸入器はもともと人用なので人でも体験できますから、お店で実際にやってみて効果を肌で実感された方も多数いらっしゃいます。

もともと3年前(2018年)までは水素水くらいは知っていたけど、”水素を吸う??何それ?”って感じでした。

2018年2月頃にたまたまご縁があって、関東の先生から水素吸入器の業者さんを紹介され、しばらくデモ機を借りたんですよね。

その当時、借りたはいいものの、使いドコロがわからず・・・(;^ω^)
1か月以上車内の置物になっていました。

ある日16歳のラブラドールレトリバーさんの往診に呼ばれました。飼い主様は年配の一人暮らしのご婦人。
2週間前より動けなくなり、食事もとれず途方に暮れていたら知人から往診の先生いるよ、ってことで見つけていただいてお伺いしました。
本人は横たわったまま。頭も上がりません。意識があるようなないような。当然起き上がることもできない。
腎臓がかなり悪くなっており、点滴治療。幸い3日ほどで注射ポンプであげれば飲水ができるように。
でも、治療の間隔を1日でも空けるととたんに調子が悪くなってしまう。
毎日通いつづけると治療費もかかってきますし、困ったな・・・と思っていたときに、ふと車内にある水素吸入器を思い出したんです。
大型犬の点滴は皮下点滴でも少し時間がかかるので治療しながらマスクで30分水素を吸引。

すると、治療が終わったとたん、自力で頭をあげて起き上がろうとするではないですか!!
(ちょっと待って、まだそんな体力から無理しないで~(汗))って感じでなだめて、そのまま落ち着いてもらったのですが。

驚いたのは翌日。

往診に伺うと、伏せして待っていてくれてるじゃないですか!
器を持っていけば自分でお水を飲んでくれるようになったとのこと!
そして食欲も回復。

その後は毎回点滴治療しながら水素吸入。週2回くらい通ったかと思います。
食欲も回復し、足腰こそ弱って立つことはできなくなりましたが、その後2か月くらいほぼ日常に近いくらい普通の生活ができるようになりました。

結局そのままそのデモ機を購入することに(^-^)
そして水素について真剣に調べ、水素の魅力に惹かれて現在に至る・・・という感じです。

水素には【活性酸素の消去】という効果と【毛細血管を広げる】という効果があります。そして【即効性が高い】という要素も。(そのかわり持続性が短いのが欠点・・)
そのシニアのワンコさんは、毛細血管が広がることにより血流がよくなり、新陳代謝が上がったので体が楽になったのではないかと推測しています。

実際に、シニアの老衰の流れで寝たきりになり、四肢の末端が冷えてお水も飲めなくなったワンコに点滴治療と併用して水素吸入をしてもらうと、翌日には足先がポカポカして元気が出てくるんですよ。
生き物の持つ生命力って素晴らしい、って思います。

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