獣医師コラム

ペットフードの原材料

一般的に売られている、【総合栄養食】と呼ばれるフードは、どのような組成なのか。
当店舗で扱っているフードを使って説明しますね。
うちは大きなお店ではないので多銘柄は扱えないのですが、それなりにこだわって厳選しているつもりではいるんですよ。

●キアオラ カンガルー

https://shop.charcoal-gray.com/?mode=srh&cid=2875057%2C0&keyword=%A5%AB%A5%F3%A5%AC%A5%EB%A1%BC

キアオラは、良質な動物性タンパク質をできるだけ多く使うことをコンセプトとし、ドライフードの製法上、”つなぎ”としての最低限の炭水化物しかいれない、、というフードメーカーさん。担当の営業の方に詳しく説明を聞きましたが、輸入メーカーとしてはかなりこだわりを持ったメーカーだと思っています。

動物性タンパク源は【カンガルー】【ドライフィッシュ】
それに【エンドウ豆】【タピオカ】【全粒亜麻仁】が主原料・・・いわゆるグレインフリー(穀物不使用)で、あとは、【総合栄養食】の基準を満たすために、さまざまなビタミンやミネラルが添加される形になります。
(グレインフリーがペットフードにとって重要なのかどうかは、また後日私の見解を書きますね)

材料のイメージはこんな感じ。
これじゃ、どう見ても【バランスの良い食事】とは言えず、すべてのビタミンやミネラルを含めた栄養素は取れませんもんね。
なのでサプリメントを足し算です。

一般的なメーカーはこんな感じです。

そこで、相当頑張っているメーカーが【ドットわん】

●ドットわん RED-mind

https://shop.charcoal-gray.com/?mode=srh&cid=2875057%2C0&keyword=Red

このフードのすごさは、一切人工的な添加物を使わずに【総合栄養食】の基準をクリアしているということ。
【おから】【牛肉】【玄米】【小麦胚芽】【牛骨】【にんじん】【昆布】【わかめ】【豚腎臓】【豚肝臓】

材料のイメージはこんな感じ。
できるだけ添加物を入れずに作りたいというメーカー側の意欲が伝わります。
でも、よく見るとこんなにこだわっていても、食材の種類ってこのくらいなんです。

ちなみに、同じドットわんでも【ドットわん 豚】だとこうなります。

イメージ画はこんな感じ。

かなり頑張ってみたけど、どうしてもこれだけは食物から摂取するは無理だった・・・といったところでしょうか。
なのでサプリメントを足し算。

ほかにもこだわりのフードを作っているメーカーさんは沢山ありますから、気になるフードはパッケージ裏の【原材料】をチェックしてください。

私がお伝えしたいのは、どのフードメーカーが良いとか、フードの添加物の良しあしのことではなく、【総合栄養食】というのはペットにとっての万能食ではなく、どんなにこだわっていても1つのフードから得られる食材のバリエーションには限界があるということ。

総合栄養食=必要最低限の栄養素が全て含まれている食事
とするならば、それは【栄養素の欠乏症】を回避する食事であって、その子その子にとってベストな栄養バランスではない、と考えたほうが正解だと思っています。

なのでできれば、【1種類のフード】に限定せず、【いろんなフード】を代わる代わるあげてもらう【ローテーション食】にすることによって、いろんな食材を取り入れてもらうほうがいいのではないかな、と思っています。

そして、何か不足しているなーと思うのであれば、お野菜やお肉をトッピングしてあげればいいと思っています。

ローテーション食のコツは、また次回に。

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