ネット情報の良し悪し
『ネットで調べると〇〇ということがいいと書いてあったんです』
これ、日常であるあるのお話。
①初めて犬を飼った飼い主さん。
ブラッシングが必要と言われたから、やってみたけど嫌がる。
でも、ネットで調べたら”毎日やらないと皮膚病になるから”と、格闘になっている。
”おやつを使って・・・”って書かれているけど、うまくいかない。
②健康診断で腎臓の数値がほんのわずか基準値から外れていた。
本人はいたって元気いっぱい。
気になって調べ始めたら、慢性腎不全の末期で闘病&介護しているSNSを見つけてしまい、怖くなってしまった。。
③頻尿が出て、他院を受診。
尿検査でストルバイト結晶が出た。
ネットで調べると、処方食はイイコトが書かれていないので、あげたくない。少しでも与えて腎不全にでもなったらと心配。薬も害があると思うと飲ませたくない。
ネットで調べれば知ればるほど、何をしていいのかわからなくなる。
①ブラッシングの子犬さんは、かなりビビリなワンコ。
嫌なことをするとトラウマになりそうなタイプ。
実際に、無理すると暴れて噛んでくるという。
それだったら、今は家でブラッシングなんてしないほうがいい。
初めて犬を飼う飼い主さんは力加減がわからないので、どうしても押さえつけてしまう。
しばらくはトリマーさんにお任せしましょう。
気が小さい子はブラシを見ただけで逃げて行くし、下手したら飼い主さんが嫌われます。
嫌なことをして噛みつく⇒飼い主がひるんで手を放す。
【嫌なことをされたときに、噛めば止めてくれる】を覚えると、ワンコにとって不都合なことをしようとすると、すぐに噛もうとするワンコになります。
特に気が小さいビビリタイプの犬は、【嫌がる手前でやめる】が鉄則。
日常的に行いたいことならなおさら。
左手にブラシを持って、右手でご褒美をあたえる、もしくは褒める。
ブラシの背を身体に1回当てて、ご褒美。
ブラシの背を身体に10回当てて、ご褒美。
ブラシの歯を身体に1回当てて、ご褒美。
ブラシの歯を身体に3回当てて、ご褒美。。。。
みたいな。習慣づけしたいことは無理は禁物。
小さい時は多少無理しても力技で抑え込めても、小型犬だって、成犬になって威嚇で噛まれてたら手に穴が開きます。
②血液検査の基準値はあくまでも基準値。
程度にもよるけど、基準値に収めることが健康なのではなく、本人が元気で健やかに過ごせることが健康なのです。
こういうのをネットで検索すると、どんどんネガティブワードばかり調べてしまい、最悪の事態までいってしまうのは、人の病気でも、ほんとにアルアルだと思う。
ドツボにハマる前にかかりつけの先生に聞きなおすとか、かかりつけ医で納得いかないならセカンドオピニオンを使いましょう。それこそ私に問い合わせてください、って思います。かかりつけ医はいるけど、私と仲の良い飼い主さんだったのでご相談いただき、心配を解消して差し上げられました。
③私も治療食はほとんど使わなくなったし、できることなら薬物もつかわないにこしたことはない。
でも、治療食も薬物も、言ってみれば【必要悪】というか、必要な場面では使えばいい。無意味にだらだら使い続けるのがいけないのだと思う。
飼い主がワンコの健康のことを考えて、余計なものを与えたくない気持ちは、私も飼い主だから、とってもよくわかる。
でも、実際に目の前で自分の愛犬が困っている。その【困っている】状況を1日でも早く解消してあげることが、一番大切なのではないかと。
飼い主がもやもや悩んでいる、その数日の間、愛犬は症状が改善されないまま、何もされずに困っているのです。
ストレス状態を長く続けるのが一番良くないです。
治療食も1カ月程度食べたところで腎不全になることはない。
抗生剤だって、必要なときはちゃんと使って、さっさと治してあげないと、膀胱炎が慢性化すると、とてもややこしくなって、一生治らなくなることもある。
急性期の治療をして、その間に、治療食や薬物に頼らずに再発を防ぐにはどうしたらいいのか考えていけばいいと思います。
その部分については、ネット情報を調べる余裕があるから、納得いく方法を見つければいいし、私もプラスαの対策などの相談には乗れます。
自分も気を付けていることですが、ネット情報って、どうしても、【自分が気になるワード】から調べ始めると、自分にとって都合の良い情報(自分が求めている答え)ばかり集め始めてしまい、SNSに飛んで、同じ様な考えの人を沢山見つけて安心してしまうというか。。。もしくは心配事ばかり深掘りしてドツボにハマるか。。。
検索キーワードを変えて、角度の違うサイトから様々な情報を収集するとか、煮詰まったら、いったんリセットしたほうがいいと思います。
ちゃこーるぐれいスタッフは、とっても聞き上手です(^-^)
彼女たちでわからない相談事は、その場に私がいなくても、スタッフから相談が来て、私からスタッフに返答して、スタッフからお客様にご返答できますので、お気軽にご相談くださいね。