オゾン療法って知ってますか?
私は2014年6月から往診専門の獣医をスタートさせ、その秋からオゾン療法という治療を取り入れています。
オゾン療法は低濃度のオゾンガスを肛門から数センチ、細い管をいれ、そこから注入する治療。やることは1分もかからない簡単な治療で副作用はほぼ皆無。
最初はやや半信半疑な部分もありましたが、今ではオゾン療法なくして私の往診は成り立たないくらい、使用しています。
なぜ”半信半疑“だったのか?
それは、オゾン療法が、ざっくり表現するなら、『どんな子にでも使える治療』だから。
私はそれまでの十数年、通常の一次診療をしてきた獣医師です。
現代医療は【診断名】に対して、【それに適した治療法が1つ(または複数)存在】する感じ。病名が見つけられないもの、治療法が確立されていない病気や、体質、老衰など、病気と呼べないものは治療というものは存在しないのが実際です。
例えば、
腎不全になったら点滴治療ガンになったら手術や抗生剤
関節炎には鎮痛剤
椎間板ヘルニアには手術や鎮静剤
アトピー性皮膚炎には痒み止めや抗生剤、難治性になるとさまざまな薬の組み合わせ老衰で足腰が弱ってきたものは、歳だから仕方がない
などなど。
でも、オゾン療法って
腎不全でも
ガンの闘病のサポートでも
関節炎でも
椎間板ヘルニアでも
アトピー性皮膚炎でも
老衰の子でも
なんでも、肛門からオゾンガスを入れる、たったそれだけの治療で対応できてしまう。
今までエビデンスに基づく西洋医学をベースに治療を組み立ててきた私としては、胡散臭くて仕方がなかったのを覚えています(笑)。
通常の薬物治療は開発するにあたって、エビデンス(科学的根拠)を蓄積して世の中に出てきます。
オゾン療法は実は100年以上も前からドイツで行われていた治療であり、エビデンスは近代になってから後付け・・・というか、その科学的メカニズムや臨床データ、実験データが現在においてもどんどん蓄積されてきているものなので、通常の医療関係者にはややとっつきにくい、、、ということもあるのかもです。
鍼灸・漢方などの伝統医療やハーブやホメオパシーなどの自然療法と呼ばれるものに近い感覚なのかな。
オゾンは大気圏のオゾン層のオゾンです。
高濃度のオゾンは身体に暴露されると大変危険です。
しかし、ごくごく低濃度に調整されたオゾンガスと血液が直接反応することにより、血液中の成分が活性化され、全身を巡ることによって、さまざまな効果を発揮する治療法になります。
ちなみに、オゾンガスは肺で処理できないので、どんな低濃度でも吸ったら大変危険です。
私、一度誤って高濃度のものを一瞬吸い込んだことがありますが、大変なことになりました(汗
このように、高濃度だと危険だけれども、低濃度で作用させると身体にとって、有益な作用を及ぼすことを【ホルミシス効果】と言います。
ホルミシス効果で有名なのは、【放射性ホルミシス効果】。
放射性物質は、高濃度で暴露すると命の危険が及びますが、低濃度の放射性物質は免疫力を上げる起爆剤のような働きをします。
わかりやすいところだとラドン温泉とか。放射性物質を練りこんだ【ホルミシスマット】というものも存在しますよね。
オゾン療法はこのホルミシス効果を狙って、
【新陳代謝を上げる】【血流改善】【免疫力の調整】【疼痛緩和】【細胞の再生力を上げる】などなど、生体にとって様々な効果を発揮してくれるのです。
すごいな~と思いません?
肛門からガスを入れるだけなのに。
オゾン療法は治療行為のため、獣医師である私にしかできないので、店舗においてのセルフケア機器としては置けませんが、基本的に月2回、予約制で私が常駐してオゾン療法を行っています。
知多半島エリア内の方は、往診で呼んでいただければお伺いして在宅での処置が可能ですが、現時点で私の1日の往診のボリュームを考えると、エリア外でのオゾン療法は難しくなっているので、店舗でできる機会を利用していただければなと思っています。
少しずつ、オゾン療法での改善症例についてもご報告していきますね。