皮膚のトラブルにお悩みの方へ
かゆみ止め・ステロイド・抗生剤…お薬だけに頼る皮膚の治療から卒業しませんか?
「ちゃこーるぐれい」は、先般 愛知県常滑市にて
日本獣医皮膚科学会認定医 川野浩志先生(東京動物アレルギーセンター センター長)による
【ペットの薬に頼らないアトピーの治療】セミナーを企画させていただきました。
従来、皮膚病の標準的な治療といえば・・「かゆみ止め」「抗生剤」
それでもおさまらない場合は・・「免疫抑制剤」
しかし、そういった薬物治療、対症療法では根本的な解決になっていない
できるだけ薬に頼らない治療ができないものか・・
専門医である川野先生は、日頃ペットのアレルギー治療に取り組みながら、腸管免疫の臨床研究をおこない、「ペットのアレルギー・アトピー治療に必要なのは、『腸管免疫』『口腔内環境の改善』と考え、できるだけ薬物に頼らない治療方法を確立。実際の診療の現場で実践をされています。
そもそも、アレルギーによる皮膚トラブルの発生は、皮膚常在菌のバランスが崩れて悪い菌が増殖したり、ひっかいたりすることから
(1)皮膚のバリア機能が壊れる(隙間ができる)
↓
(2)そこからアレルゲンが侵入する
↓
(3)TH2というリンパ球が暴走する
↓
(4)IL31という犬のかゆみ物質がでる(アポキルは単にこのかゆみを一時的に止めているだけ)↓
(5)かゆいので更にひっかく、舐める。
↓
(6)脳が神経にTH2を出せという命令が出る
↓
・・(3)にもどってエンドレスのループ・・
そこで川野先生が考えた、アプローチは3方向
(1)皮膚から
(2)口から
(3)腸から
順にご説明しますね。
まず、
(1)皮膚には、Bioスキンスプレー
主成分 糖アルコールであるエリスリトールに加え、抗炎症・抗酸化成分やビタミンB、C等を含み、保湿効果もあります。これを使い続けただけで皮膚の炎症が見違えるほどきれいに改善したワンコがたくさん!(その映像をVTRで見せていただき、ホントに良かったね!とスタッフ一同感動しました。)
エリスリトールには、悪さをする黄色ブドウ球菌等の表面をガードしている「バイオフィルム」を破壊し、悪い菌を死滅させて増殖を抑えるというスゴイ効果があるようです。
Bioスキンスプレーを1日に4〜5回スプレーすることで、悪い菌の繁殖を制御し皮膚常在菌バランスが良くなる(静菌というそうです)ことで、表皮バリア機能を回復。結果的に炎症をおさえて健康な皮膚にもどす事へとつながります。抗菌薬と違って、いい菌も悪い菌も「殺菌」するのではなく、全身にやさしい「静菌」をめざします。
そして
(2)口には、Bioマウスジェル
上記の皮膚のところでご説明した「エリスリトール」配合のジェルで口内細菌にもアプローチ。
お口の中には歯周病菌がいて、ワンコが傷口や炎症部分を舐めると、そこにくっついてしまいます。また傷から血管内に入ることで体内でも様々な病気を引き起こします。
エリスリトール配合のBioマウスジェルを朝晩2回。歯みがきの後に歯と歯ぐきの間に塗り込んでください。
ペロペロなめさせたり、無理なコは鼻に塗ってあげる、それも無理ならおやつにふりかけてもOKです。
(3)腸には、「ラクトバチルス・パラカゼイ」菌と、そのエサとなる「ケストース」
そしてごはんも見直してみましょう
腸は免疫の70%をつかさどっている、と言われています。ということは、、腸内環境を整えることによってさまざまな不調は改善していくはずですよね。
川野先生は言われました。
まず
(1)「補菌」良い菌をとれ! →「ラクトバチルス・パラカゼイ」
先生ご自身が何度もマッチングを繰り返しての苦心の研究の結果、ワンコの健康維持にもっとも効果が高いと思われるのが「ラクトバチルス・パラカゼイ菌」であったとのことでした。
(ちなみに、人はビフィズス菌、猫はまた違うそうですよ)
60カプセル入り5キロまでのコなら1日1カプセル。(詳しくはお問い合わせくださいませ。)
そして良い菌を入れたら
(2)「育菌」そだてろ! →「ケストース」
ケストースというのはオリゴ糖の一種です。一言にオリゴ糖といっても何種類もあるのですが、先生の研究の結果、ケストースがベスト!とのこと。腸内フローラを整え、自己免疫力を高めます。
こちらも60錠入りで5キロまでのコなら1日1錠で。
その上で
(3)「静菌」じゃまをするな!
ここで全てがつながります。よい菌の邪魔をする悪玉菌を増やさないように、ごはんにも気をつけましょう。また抗生物質のお薬は良い菌も悪い菌もすべて殺してしまいます。どうしても必要な場合もありますが、できるだけ使わないで済むように、別の形で整えていくことはとても重要だと感じました。
・そして、ご飯について
BioDesignの療法食「皮膚ケア」はアレルギーの原因となりやすい食材を除去したフード。アレルゲンとなりづらい「タラの生魚」を主原料とし、「アンコウの肝」でビタミンやミネラルを補給。炭水化物は「大麦」を。そして「鮮度の良い油脂」
低温調理法でタンパク質の変性と酸化を極力ふせぐ工夫をしてあります。
皮膚ケアと同じ製法の一般食「ベーシックケア」もございます。
こちらも、詳しくはお問合せくださいませ。
長くなってしまいました・・でも、皮膚のお悩みがある方にとって、きっとお役に立てる情報であると感じています。何より、長年の悩みから解放されたワンちゃんと飼い主様の笑顔が本当に印象的でした。