【関節・歩行ケア】段差を嫌がる原因とケアについて
■ 段差を嫌がるときに考えること
「以前はソファに飛び乗っていたのに乗らなくなった」
「階段を嫌がるようになった」
「抱っこを求めることが増えた」
そんな変化はありませんか?
シニア期になるとよく見られる変化ですが、単に歳をとっただけではなく、足腰からのサインであることも少なくありません。
■ 段差は健康診断のようなもの
平らな場所を歩くことはできても、
・階段を上る
・ソファへ飛び乗る
・段差をまたぐ
といった動作には、より大きな筋力とバランス能力が必要になります。
そのため、足腰に不安が出始めると、まず段差を避けるようになることがあります。
往診でも、
「散歩は行くけれどソファには乗らなくなった」
「階段だけ嫌がる」
という相談は非常によくあります。
段差を嫌がるという変化は、後ろ足の状態を知るためのひとつの健康診断のようなサインとも言えます。
■ 考えられる原因
段差を嫌がる背景には、
・膝蓋骨脱臼(パテラ)
・股関節のトラブル
・関節炎
・筋力低下
などがあります。
特にシニア期では、複数の要因が重なっていることも少なくありません。
■ 特に大切なのは後ろ足の筋力
犬や猫が段差を上るときには、後ろ足で体を持ち上げています。
そのため、
・立ち上がりに時間がかかる
・後ろ足がふらつく
・ジャンプしなくなる
といった変化は、後ろ足の筋力低下のサインであることがあります。
若い頃には問題なくできていた動作でも、年齢とともに負担が大きくなっていきます。
■ 基本となるケアの考え方
段差を嫌がるようになった場合、無理に飛び乗らせたり、階段を上らせたりすることはおすすめできません。
まずは、
・段差を低くする
・滑らない環境を作る
・足腰への負担を減らす
ことを優先しましょう。
また、関節炎や整形外科的な問題が隠れていることもあります。
急に段差を嫌がるようになった場合や、痛そうな様子が見られる場合には、一度動物病院で相談することをおすすめします。
■ 段差の負担を減らす工夫
ソファやベッドなどよく利用する場所には、
・スロープ
・ステップ
などを設置することで、足腰への負担を減らせる場合があります。
特にシニア犬では、ジャンプの繰り返しが関節への負担になることもあるため、早めの対策がおすすめです。
また、ステップを選ぶ際には高さだけでなく、踏み面の広さも重要です。
人間用の階段のように奥行きが狭いタイプは、犬や猫にとっては意外と使いにくいことがあります。
特にシニア期や足腰に不安がある子では、四つ足すべてをしっかり乗せられる程度の広さがある方が安心して使いやすくなります。
せっかく設置しても使ってくれない場合は、
・高さが高すぎないか
・踏み面が狭くないか
・滑りやすくないか
を見直してみるのもおすすめです。
実際には、階段タイプよりも緩やかなスロープの方が使いやすい子も少なくありません。
シニアケアは、「これを置けば必ず使ってくれる」というものではなく、その子に合う方法を探していく試行錯誤の繰り返しです。
無理に使わせるのではなく、その子が使いやすい形を見つけてあげることが大切です。
■ 滑り止め対策も大切です
段差の前後で滑っていると、さらに足腰への負担が大きくなります。
特に、
・ソファの前
・階段の下
・よく立ち上がる場所
には滑り止め対策を行うことをおすすめします。
『滑り止めマット』は、足元の安定をサポートし、安心して動ける環境づくりに役立ちます。

■ 後ろ足を支えるサポートとして
段差を嫌がる子では、後ろ足や体幹を支える力が低下していることがあります。
『STEP-EQT 歩けるくん』は、体幹や姿勢の維持をサポートする目的で利用されているケア用品です。
足腰の衰えが気になり始めた子の健康維持にも活用されています。

■ 足腰の健康維持を支える栄養
段差を上ったり、体を支えたりするためには、
・骨
・筋肉
・関節
がしっかり働くことが大切です。
特にシニア期では、運動量の低下や加齢に伴い、足腰を支える力が少しずつ低下していきます。
そのため、環境を整えるだけでなく、体の内側から足腰を支えるための栄養を意識することも大切になります。
『SIMAカルシウム』は、骨の健康維持だけでなく、筋肉や神経の働きにも関わるカルシウムを補うための栄養補助食品です。
カルシウムというと骨の栄養というイメージが強いかもしれませんが、実際には筋肉を動かしたり、神経から筋肉へ信号を伝えたりする際にも重要な役割を担っています。
そのため、
・立ち上がりにくい
・後ろ足が弱くなった
・段差を嫌がる
・ジャンプしなくなった
といった変化が見られる子の健康維持を考える際にも、土台となる栄養のひとつになります。
もちろん、カルシウムだけで足腰の問題が解決するわけではありません。
しかし、若い頃のように体を支え続けるためには、関節だけでなく骨や筋肉も含めた全体の健康維持が大切になります。
足腰の健康維持を考える際の選択肢のひとつとして活用されています。

■ 体を温めるケア
関節や筋肉は冷えることで動きにくくなることがあります。
『黄帝灸』『びわ温灸』は、体をじんわり温めながら巡りを整える温熱ケアです。
シニア期の健康管理や、足腰のケアの一環として取り入れられています。

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■ さらに足腰のケアをお探しの方へ
足腰のトラブルに対しては、一般的に販売されている商品のほかにも、
・獣医師専売サプリメント
・関節ケア用品
・筋力維持を目的とした栄養管理
など、状態に応じた選択肢があります。
その子の状態に合わせて、一般には出ていないケアを組み合わせていくこともあります。
獣医メルマガでは、状態に合わせたケアの考え方や選び方を、わかりやすくご案内しています。
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■ 他のお悩みからも探す
ほかの症状やお悩みからも、その子に合うケアを探すことができます。
■獣医師に個別相談をすることもできます
「まだ様子を見ていて大丈夫?」
「今のうちにできることはある?」
という方へ。
段差を嫌がる行動は、足腰からの早めのサインであることがあります。
獣医師による個別カウンセリングでは、その子の状態を整理しながら、足腰の健康維持のためにできることを一緒に考えていきます。
■より詳しく知りたい方はこちらもご参考ください。
・YouTube:動画でわかりやすく解説
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・note:より深い考え方や背景
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