獣医師コラム

「介護」記事一覧

STEP-EQTって知ってます?

当店で面白い商品を取り扱うことになりました。

STEP-EQTという、ペットの首に巻くだけで体幹のバランスが整い、シニアの歩行時のふらつきや踏ん張りがしっかりする・・・というもの。

もともとは、イタリアの靴下メーカーが開発した特殊素材。

チタンとアルミニウムとプラチナを配合した特殊繊維で、航空宇宙産業の新素材開発の過程で生まれたもので、初めは登山用の靴下として販売されたのだとか。

その後は登山のみならず、アスリートのインナーウェアとしても開発が進んだそうで、現在はイタリア厚生省の医療機器クラス1の認証を受けている、健康衣料ウェアなのだそうです。

文面で書くと、小難しくなるのですが・・・・。

これ、すごいんです!!

足腰の踏ん張りが弱くなったワンコに装着すると“瞬時に”足取りがしっかりしてしまう!!ほんとに“瞬時に!”です(当然すべての子に変化があるわけではなく個人差はあると思いますのでご了承くださいネ)。

当店では取り扱い始めたばかりなので、まだペットの画像はないのですが、STEP-EQTの公式HPやインスタグラムをチェックしてみてください。

https://accapi.jp/step-eqt-for-pet/

https://accapi.jp/

https://www.instagram.com/step_eqt/?hl=ja

(何言ってんだか・・・)と思う方は、人でもすぐに体幹の安定性を実感できる簡単な実験?があるんですよ。

ぜひお店に来て試してみてください。

もちろん、当店は基本的にどんな製品でも試していただけることを大切にしておりますので、STEP-EQTのペット用のバンドはすべてのサイズがお試しいただけるようサンプルを取り揃えております。

シニアで足取りがおぼつかなくなってきたワンコさん、ぜひ試してみてください。
本当につけた瞬間から歩行が変わるかもしれません。今日からのお散歩が楽しくなりますよ。

飼い主様用にも、お散歩時の引っ張りによる転倒防止にお揃いのリストバンドがあるんです。もちろんこれもお試しできます。大型犬や元気なワンコのお散歩時に、引っ張られて危ない思いをいしたことはありませんか?体幹がしっかりすることでバランスを崩しにくくなります。

ACCAPIブランドの人用リストバンドも販売しております。

数日前に初めてご紹介いただき、スタッフで試してみたのですが、
一同、『すご~~い!!なにこれ~~!!』という感じで。。。

そして、次に出たセリフが『うちの両親に使わせたい・・・(笑)』。

私も含め、アラフィフのスタッフの両親くらいの年齢になってくると、日常生活で転んで骨折しないかと心配になる年齢でして。。。

そしてこの製品、なかなかお試しができる店舗がないそうなので、ご自身だけでなく、お友達のワンコでお困りの方がいたら、ぜひぜひお知らせしていだだき、気軽にお試しにいらしてください。

STEP-EQT 歩けるくんネックバンド S,Mサイズ 8800円(税込)
                  Lサイズ  9350円(税込)
STEP-EQT お散歩用転ば~ぬ(人用リストバンド) 5500円(税込)
オトクなセット販売もあります。

ACCAPI 人用リストバンド(2個セット) 9350円(税込)     

シニアの脚力 簡単リハビリ

私は往診獣医なので、高齢になって寝たきりだったり、踏ん張りが効かなくなってきて困っているお宅に伺うことがあります。
正直、寝たきりで自力で立てない日が続いているワンコをもう一度起こして歩かせるようにすることは難しいかなと思っています。筋力の著しい衰えと、背骨が猫背のように湾曲してしまうので、支え立ちも難しくなってしまうためです。

でも、
なんとか歩くけど心配で目が離せない。
排便時に踏ん張りきれずに尻もちをついてしまう。
寝てる状態から起こすときに介助が必要だけど、起こせばなんとか歩ける。

このくらいのワンコなら、頑張ればもっとずっと歩き続けることができます。

私はリハビリの専門家ではないですが、専門じゃないからお伝えできる、難しく考えなくていいセルフケアです。

大切なのは床の素材の改善と、立たせる・歩かせるのリハビリをすること。

まずは床の素材。

今のお宅は大半がフローリング。
飼い主さんが思っている以上にワンコ達は滑っているんです。
ツルンツルンの床じゃなくても、人がすり足で歩けるくらいのところは充分に滑ります。
床に立たせると、足が外側にツーって広がっていきませんか?
立ったはいいけど、どの足から前に出そう・・・そんな感じで悩んでいたりしませんか?
寝起きで『よっこらしょ』がうまくできなくなっていませんか?

手軽に手に入れるのであれば、オススメしているのが【ヨガマット】。
ちょっとクッション性があって、クルクルっと丸められる、あれです。
ホームセンターやスポーツショップに売っています。

当店でも専用のすべり止めマットの販売しています。
グリップ力がすごいので、部屋の中をすり足で歩く人はグリップがかかってずっこけそうなくらいです(笑

ダイナグリップhttps://www.charcoal-shop.jp/product/230

いずれもお部屋全域に敷くのは現実的ではないので、ご飯を食べたりお水を飲んだりする場所に敷いてあげると、起立が安定してすごく楽そうになります。
あと、首を下まで下げると前足の負担が大きくなってバランスが取れなくなる子には、器を置く台(単行本を積み上げるだけでもOK)少し高いところに置いてあげると食べやすくなります。
ソファーの上り下りができる子はソファーの下に滑らない素材を敷いてあげると降りるときに滑らなくてとても楽です。足を痛めなくて済みます。

あと、ワンコの日常生活の動線部分・・例えば、寝床からトイレまでとか、お水を飲みに行くルートだけでもフローリングではなく、何か敷いてもらうとそこを選んで歩くようになります。
よくホームセンターで売っている、30cm四方の床に貼るだけでいいカーペットでもOKです。汚れたらその部分だけ替えることができます。

これらは早めにやってあげたほうが、足腰を痛めなくていいと思います。

そして簡単リハビリ。

補助なしで自力で歩ける子は、上記の対策のみでも充分だと思いますが、ちょっと介助が必要な場合は、ヨガマットだとちょっと滑るので、滑り止めマットか、家にあるものだと、裏がすべり止め加工になっている(裏全体にゴムみたいな素材がついている)キッチンマットとか玄関マットとかの裏をご用意(←これ、小型犬で一時のことなら意外と使えます)
お庭があれば、土の上や芝の上でもOK(コンクリートやアスファルトは結構滑りますし、滑ったときに足の皮膚を傷つけます)

まず、四つ足で起立させます。
この時のポイントは、床に対して足は直角になること。
折り畳み式のテーブルの脚を広げるイメージです。
ハの字に広がっていたり、内側を向ていたりするとテーブルは安定して立ちませんよね。
四つ足ともに正しく直角になる位置に置いてあげます。
で、ちょっとお腹を持ち上げて支えてもらえれば、やる気のある子なら立ちます。
(やる気が出ない子は、軽くポンポンとお尻を叩いたり、後ろ足をトントンと上下すると意外と立ちます)
ここで大切なのは、補助は最低限の力で行うこと。
人の両手の人差し指2本で身体のバランスをとって支えるくらいのイメージです。
身体を浮かせるほど支えると、足に体重を感じてもらえなくなります。
筋力は使わないと衰えます。体は賢いので仕事をしない臓器には栄養を分配してくれません。
体重(重力)を感じると、脚の筋肉がお仕事をすることになります。
お仕事をすると、(筋肉が仕事してるならちゃんと栄養回さなきゃ~)となり、筋力の衰えを防止できます。
そして、実は『立つ』という行為は脚だけの力ではなく、腹筋と背筋の力が必要。
支えすぎてしまうと、腹筋と背筋の仕事をさぼらせてしまいます。
やじろべえのバランスを取ってあげる感覚です。

まずは、これを1分でも3分でも5分でもいいから行うことです。
痩せてきているシニアの場合は無理しないようにしてくださいネ。

で、少し余裕ができたら”負荷”をかけます。

具体的には、自力て立っている状態で、ちょっとだけ体を右や左に揺らします。
体勢が崩れない程度にゆ~らゆ~ら、、、な感じでOK。

少し認知症気味のワンコはクルクル旋回していることが多く(主に右周り)、どうしても旋回している内側の方の足に負重がかかるので、外側になっている脚の筋力が落ちます。なので、そういう時は筋力の落ちている側に多めに揺らします。

1分でも3分でも5分でも。疲れない程度に。

これをやるだけでも、数日で歩き方が変わる場合があります。
滑っていたフローリングで滑らなくなったりします。ワンコのパワーってすごいって思います。

自分で歩けると嬉しいのか、あとは無理にリハビリしなくても自分せっせと歩くようになります。それ自体がリハビリになっていきますので、毎日やらなくても大丈夫になりますよ。

文章化するとわかりにくいかもしれませんが、お店にはお試し用にすべり止めマットがありますし、スタッフには上記のやり方を教えてありますので、足腰の衰えが気になりだしたワンコさんは、ぜひ一緒にお連れいただきお試しください。

筋力を落とさないための食生活やサプリメント、寝たきりになって褥瘡になったときの対処など、随時書いていこうと思いますが、まさに老化が現在進行形でコラムの更新を待っていられない場合は、お店に来てうちのスタッフに聞いてくださいネ。店舗スタッフの方が私より説明が丁寧です(^-^)

ダイナグリップhttps://www.charcoal-shop.jp/product/230

寝たきりワンコのベッド

私は往診獣医なので、ハイシニア期で介護が必要なワンコの往診に伺うことが多々あります。

自力で立てなくなった・・・いわゆる寝たきりのワンコさん。

大抵のお宅では、そういったワンコさんに敷かれている寝床は、毛布を重ねたものか、使ってない敷布団か、反対に低反発の柔らかいベッド。

毛布を2枚くらい重ねただけでは、床の硬さをダイレクトに受けるので、骨盤や肩の部分が直接床に当たって褥瘡、、いわゆる床ずれのリスクが上がります。
普通の敷布団ではやはり硬いので同じように床ずれのリスク大。

低反発ベッドの場合は、飼い主さんが【痛くならないように】【床ずれができないように】との配慮なのですが、実は寝たきりワンコはふかふかの低反発ベッドはあまり良くないのです。
(こんなことをいう私も、数年前までは寝たきりワンコには低反発マットだと思ってたんですよね。)

実は寝たきりワンコには高反発ベッド。

小型犬の場合は抱っこしたり向きを変えたりする頻度が自然を多くなるので、とりあえずはどちらでも大丈夫かな、と思いますが、中型犬以上では、間違いなく高反発ベッドのほうがその後の経過が良いと思います。

低反発だと沈み込みが強くて、寝返りが打てない。寝返りまでいかなくても、寝る位置を自力でずらしたりすることも難しい。
ビッグサイズのビーズクッションの上に寝て、向きを変えたり起き上がろうとするきに一苦労するのと同じ感覚です。
寝返りも打てないし、ちょっと体を動かしたくても自由が効かないので、(困った困った)となって鳴いて飼い主を呼ぶ・・・飼い主寝られなくなる、、、みたいな。【床ずれが心配で・・・】という配慮なのですが、意外に体圧分散が悪いんです。そして低反発は下になる側の通気が悪すぎるのでとても蒸れます。
排泄がうまくできなくなると寝たきりの粗相も増えますので、おむつやシートを敷いてもどうしても床面の側が汚れてしまいます。
で、皮膚が荒れやすくなるので傷みやすい。

高反発マットは、人用でいうとエアウィーヴみたいな感じです。ファイバーでできた硬めのクッション。一見すると固くて寝心地が悪そうな感じなのですが、これに変更してもらうと、介護の場面がかなり楽になります。

まず、床ずれが改善します。
ワンコは痩せてくると骨盤と肩甲骨の部分の骨が浮いてきます。そこが直接地面に当たるので、血行不良になってある日突然皮膚の皮がベロンと向け、お肉がむき出しになります(痛々しい表現ですが、飼い主の実感として”ある日突然”は事実です)。

高反発マットは体圧分散といって、床部分の当たるところへの荷重が一か所に集中せず全体に分散されるので、出っ張っているところが痛い・・ということがなくなります。

そして高反発は寝返りやちょっと寝る位置をずらす、という行為を行いやすくなります。ちょっと踏み込むと跳ね返りが強いので動きやすいんです。

通常、褥瘡って治ることが難しいのですが、ベッドを変えるだけで良くなっていくことは多いです。皮膚が向けてしまう手前ならばそのまま落ち着いて元どおりになります。ラブラドールなどの大型犬でも充分にケアは可能です。

日常生活に【介助】や【介護】が必要になった場合、これって病気ではないので獣医に診てもらうという意識になかなかならないのか、実際に往診で呼ばれるのは皮膚に穴があいた【褥瘡】の状態になってから・・・なんですよね。

褥瘡になってからだと、治療の時間も手間もうんとかかってしまうので、(もう少し早く声をかけてもらえれば・・・)と思うこともしばしばです。

店舗には2種類の高反発ベッドのご用意があります。実際にお手に触れて確認することができます。ペットを連れてきてもらえれば実際に寝てもらうこともできます。

アンベルソ ロイヤルベッド http://www.anberso.jp/
ペット用のベッドとしては最高級のマットだと思います。
高反発素材と低反発素材のシートを組み合わせた3重構造で、緻密に計算された体圧分散と、身体に当たる面は薄い低反発で寝心地は抜群。
もともと【健康は質のよい睡眠から】と、健康で若いペット達のことを考えた日常使いのベッドなので、ベットカバーもデザインが豊富で、マット含めて全てのパーツが簡単に洗えるので、1回購入すれば非常に長い期間使うことができます。

ユニ・チャーム ペットPro https://pet.unicharm.co.jp/pro/index.html
動物病院専売品の高反発素材の介護マットです。
介護用に設計されているためシンプルですが、マットもカバーも洗いやすい構造です。
アンベルソさんのマットよりも薄手ですが、使い勝手はいいと思います。

そして、【寝たきり】になってしまうと起こして歩けるようにすることはとても難しくなります。
ぜひとも寝たきりになる手前の【筋力が落ちて痩せてきた】【踏ん張りが効かなくなってきた】【覇気がなくなって寝てばかりいるようになってきた】など、まだ自力で歩ける、移動ができる、自力で排泄ができるうちに対策を。
【生活環境の改善】【食事の見直し】【サプリメントなどの利用】といったプラスアルファのサポートをしてあげると、最後まで”自分のことは自分でできる”生活ができるようにもなるんですよ、ホントに。

介護は病気じゃないから・・と、動物病院への来院のハードルが高い場合は、ぜひ、ちゃこーるぐれいに遊びに来てもらって気軽に相談してくださいネ。
ベッドだけでなく、介護・介助全般のご相談も承ります。
基本的に獣医師である私はいませんが、自分の経験や介助や介護のコツは、日々スタッフに伝えていますので、店舗スタッフが丁寧に説明してくれますよ。

当店で快適なペットのシニアライフのお手伝いが出来たらな、と思っています。

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