【口腔ケア】歯ぐきの炎症とケアについて
■歯ぐきが赤い原因とケアについて
「歯ぐきが赤い気がする」
そんなご相談をいただくことがあります。
健康な歯ぐきは、薄いピンク色をしています。
もちろん個体差はありますが、歯と歯ぐきの境目が赤くなっていたり、腫れていたりする場合は、何らかの炎症が起きている可能性があります。
■歯ぐきが赤い=炎症のサイン
歯ぐきが赤くなる原因として最も多いのは歯肉炎です。
歯の表面に付着した歯垢の中には多くの細菌が存在しており、それらが歯ぐきを刺激することで炎症が起こります。
さらに炎症が進行すると、歯肉炎から歯周病へと発展していきます。
歯周病は歯ぐきだけでなく、歯を支える骨や組織にも影響を与える病気です。
■歯石だけが原因ではありません
歯ぐきの炎症は歯石だけが原因とは限りません。
例えば、
・歯周病菌の増殖
・免疫力の低下
・口腔内環境の悪化
・猫の口内炎
などでも歯ぐきが赤くなることがあります。
特に猫では重度の口内炎が見つかることもあり、単なる歯石の問題ではないケースも少なくありません。
■「まだ食べているから大丈夫」とは限りません
歯周病や歯肉炎は、かなり進行するまで普段通り食事をしていることがあります。
そのため、
「ごはんを食べているから大丈夫」
「元気だから様子を見よう」
と考えてしまう飼い主さんも少なくありません。
しかし、歯ぐきの赤みは体が出している炎症のサインです。
早い段階で気づくことができれば、その後の口腔トラブルを減らせる可能性があります。
■歯ぐきが赤い時は無理な歯みがきに注意
歯ぐきが赤くなっているのを見ると、
「もっとしっかり磨かなきゃ」
と思う飼い主さんは少なくありません。
しかし、炎症を起こしている歯ぐきは非常にデリケートな状態です。
その状態で強くこすったり、無理に歯みがきをしたりすると、
・歯ぐきを傷つける
・出血する
・痛みを与える
・歯みがきそのものを嫌がるようになる
といった問題が起こることがあります。
また、出血を繰り返すことで歯ぐきの炎症が長引き、歯周病の悪化につながる可能性もあります。
歯ぐきが赤い場合は、まず炎症の原因を考えることが大切です。
無理に磨くことよりも、
「なぜ赤くなっているのか」
を確認し、必要に応じて動物病院で相談することをおすすめします。
■セルフケアだけでは難しい場合もあります
歯肉炎や歯周病が進行すると、歯を支えている組織や骨にも影響が及びます。
その結果、
・歯がぐらつく
・歯ぐきから出血する
・膿が出る
・強い口臭がある
・食事の際に痛がる
といった症状が見られることがあります。
このような状態では、セルフケアだけで改善することは難しくなります。
特に歯根まで炎症が進行している場合や、歯がぐらついている場合は、動物病院での歯科処置が必要になることもあります。
歯石除去や抜歯によって炎症の原因を取り除いたうえで、その後の再発予防として口腔ケアを継続していくことが大切です。
口腔ケアは治療の代わりではなく、お口の健康を維持するためのサポートです。
症状が進行している場合は、まず動物病院で相談することをおすすめします。
■より詳しい口腔ケアについて
歯ぐきの赤みがある場合、単純な歯みがきだけでは改善しないことも少なくありません。
実際には、歯周病菌への対策や、口腔内環境を整えるためのケアが必要になることがあります。
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